10年間で有給取得率を7倍に。男性の育休取得率を35.9%に伸ばした
育児と仕事の両立支援が進んでいると認められた企業が厚生労働省から受けられる「くるみん」認定。そのさらに上の水準を達成した企業は「プラチナくるみん」として認定されます。2015年、「プラチナくるみん」に全国で初めて認定されたのがホシザキ東北。その立役者となった総務課の高橋真弓さんは、「10年前はいわゆる“ブラック企業”と呼ばれるような環境だった」と当時を振り返ります。
およそ10年前の有休取得率は16.7%、年間の退職者数は全社員約400名中で70名以上。女性は出産を機に退職するのが一般的で、男性においても育児休業を取得する人は当然皆無でした。本社で育児休業を取得・復職したのは高橋さんが初めて。復職時期に「くるみん」認定制度がスタートしたことから、率先して取り組みを開始したのです。
結果、2014年時点で有休取得率は75.1%に上昇し、年間退職者は8名(定年や家庭の事情などの事由)に減少。育児休業取得率は女性で100%、男性社員で35.9%を達成しました。しかも、男性の育児休業は「1歳までの期間中に2週間以上」と、他社と比較し長期間を設定しています。
成果に結び付いた具体的な取り組みには、次のようなものがあります。
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