企業にも、パパママにもメリットが大きい

 越川さんは自らも介護と仕事を両立させている。「私は一卵性双生児として生まれましたが、母親が妊娠中に兄弟は亡くなりました。出産のリスクが高かったのに、母親は私を生んでくれました。母親にはその影響が残り、大学時代から、介護が必要になりました」。だからこそ、率先して、時間と場所に制約されない働き方を模索、実践するようになった。

 「会議はカフェなどでSkype for Businessで参加する、最新の資料はスマホで見る、資料は共同編集で様々な拠点にいる仲間が参加して効率よく完成させる。こうしたテレワークにより、顧客企業への訪問回数は以前より1.8倍増え、講演回数も2倍増えました」(越川さん)。「新しい働き方でも、仕事の成果は残さなければならない。でも、それは可能なんです」。

 越川さんは、「子育てや介護と仕事を両立する人たちは、在宅勤務などのテレワークを恥じることなく堂々と使ってほしい」という。「共働きのパパママには、勇気を持って、上司にテレワーク用のツールの導入を働きかけて欲しい。Office 365を使えば、たった月何百円で、時間と場所を問わないテレワークが可能になります」

お母さんの介護と仕事を両立させている越川慎司さん(業務執行役員)。「子育てや介護と仕事を両立する人たちは、在宅勤務などのテレワークを、恥じることなく堂々と使ってほしい」と語る
お母さんの介護と仕事を両立させている越川慎司さん(業務執行役員)。「子育てや介護と仕事を両立する人たちは、在宅勤務などのテレワークを、恥じることなく堂々と使ってほしい」と語る

 越川さんは、「テレワークは、人事制度や雇用形態ではなく、人材を活用するための企業の経営戦略ととらえるべき。実際、そう考える経営者は増えつつあります」と言う。

 テレワークマネジメントの田澤さんも、「企業にとっては、生産性が向上しますし、コスト削減にもつながります。例えば、在宅勤務により交通費が必要なくなりますし、オフィス代も節約できます。しかし最大のメリットは、人材確保です。今後は子育てだけでなく、介護など様々なバックグラウンドを抱える人が増えていきます。さらに、少子化で労働力も不足します。企業側にとっても、有能な人材に働き続けてもらうために、テレワークを導入しない手はないはずです」と強調する。

 企業にとっても、共働きのパパ、ママにとっても、大きなメリットがあるテレワーク。そんな新しい働き方を体感するために、ぜひ、こちらから、「Office 365の無償トライアル」に部門やグループ単位で申し込んでみて欲しい。また、セットアップの仕方がわからない場合はサポートに依頼すればトライアル環境のセットアップサポートを依頼できる。

 さらに、日本マイクロソフトでは、社員の案内で実際のテレワーク環境を見学できたり、テレワーク利用者に話を聞くことができる「オフィスツアー」も実施している。詳しくは、こちらを参照してほしい。

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(文/山田真弓、写真/菊池くらげ、イメージ写真/鈴木愛子)