3カ月間ベルギーにいたと思われないほどの存在感が出せた

 18歳と8歳の子どもがいる黒澤さん(マーケティング&オペレーションズ部門)は、「東日本大震災が大きなきっかけになりました」と話す。「外国人である夫の会社からの通達で、3カ月間、家族帯同で夫の母国であるベルギーに帰ることになったんですが、上司が人事に掛け合ってくれて、特別に海外でのテレワークが許可されました」。

 「ベルギーとの時差は約7時間あるので、この間、日本の時間に合わせて、特別に現地時間の深夜に仕事をしていました。家族が寝静まっている中、Skype for Business のオンライン会議を自ら設定し、参加していましたし、上司も『インスタントメッセージ』(パソコンやスマホでリアルタイムにやりとりできる短いメッセージ)で積極的に声をかけてくれていました。私自身もオフィスにいないからこそITを活用して積極的に同僚や上司と情報共有やコミュニケーションをとるように努めました。おかげで日本にいた時とコミュニケーション濃度も生産性も変わらずに仕事ができました」(黒澤さん)。3カ月後、帰国した際には社内外で「日本にいなかったとは、とても思えない!」と驚かれるほどの存在感を出せたという。

 現在は、学校行事があるときなどにテレワークを活用しているという黒澤さん。「学校のイベント、PTAのイベントは平日の昼間にあります。以前はその時間まで出社して仕事していたのですが、業務に没頭して時間が過ぎてしまい、学校に『すみません!』と謝ることもあったんです。今は、自宅でテレワークをして、お昼休みの時間を有効活用し、『お昼休みの1時間を何時から何時で取得します』と事前に上司の承認をとっておけば、すっぽかすこともありません」

Skype for Businessを使った会議の画面例。ノートパソコンがあれば、いつでもどこからでも、音声やビデオ、インスタントメッセージを使った会議に参加できる。写真はパワポの資料を共有しているところ
Skype for Businessを使った会議の画面例。ノートパソコンがあれば、いつでもどこからでも、音声やビデオ、インスタントメッセージを使った会議に参加できる。写真はパワポの資料を共有しているところ

パパとしての育児も支えるテレワーク

 もちろん、ワーママだけでなく、パパにとってもテレワークは欠かせない。8カ月の子どもがいる、デュアラーの日野さん(マーケティング&オペレーション部門)は、在宅勤務やモバイルワークをうまく活用し、パパとしての育児もこなしている。奥様の育児のサポートを行うために、早く帰宅して子どもをお風呂に入れることもあるという。「妻からは子供をお風呂に入れるタイミングに帰宅してもらえるのが非常に助かると言われています。テレワークを活用して、生産性の高い業務は保てています」(日野さん)。

 「普段のお迎えは妻が担当していますが、妻の会社はテレワークが導入されていないので、急な帰宅は難しい。このため、子どもの発熱のときなどは、私が休暇やテレワークをフレキシブルに申請することによって対応しています。保育園の緊急連絡先は妻ではなく私なんです」。

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