留学で大事なのは本人の意思より親の意向!
韓国籍を持ちながら日本で生活し、高校から大学までをアメリカで暮らした経験を持つパク・スックチャさんは、現在ワーク・ライフ&ダイバーシティコンサルタントとして活躍しています。
現在、大学2年生のお嬢さんと高校3年生の息子さんを持つパクさん。お嬢さんは現在カナダの伝統名門校マギル大学の学部2年生。高校時代はシンガポールのIB(国際バカロレア)を取り入れたインターナショナルスクールで3年間を過ごしました。なぜそのようにグローバル教育を徹底されてきたのでしょうか?
パク・スックチャさん(以下敬称略) まずやはり、私自身が韓国籍で日系二世として育ったというバックグラウンドが影響しています。日本人と同じように育っていても、国籍が違うということは、日本社会で就職するのに大きなハンディになるということを母から常々聞かされてきました。だからこそ世界を見据えた教育が大切だったのです。そのため、私は高校から大学院にかけてアメリカで教育を受けてバイリンガルとして育ち、それをビジネスにも生かしてきました。
こういった体験から、ぜひ子ども達にもアメリカの一定レベルの大学で、しっかりと論理的に考える教育を受けてほしいと思い、将来はアメリカに留学させようと、子ども達が幼かったころから考えてきたのです。
パク 娘は中学卒業までは日本の公立校に通っていたのですが、その後の3年間はシンガポールのインターナショナル高校に通わせました。私が前職でアジアに関わる仕事をしていた際に、アジアの経済成長を目の当たりにし、「これからはアジアの時代だ」と感じたんです。子ども達にはもっとアジアに慣れ親しんで、できれば中国語(北京語)にも精通してほしいと考え、高校で留学させるならアジアだと。結果、教育水準が高く、私の親しい友人もいるシンガポールなら、ある程度安心して娘を一人で留学させられるだろうと思ったんですね。シンガポールのインター高には、ガーディアンプログラムといって、学校が認めるホームステイ先を仲介してくれるシステムがあるのでその点も安心でした。
パク いいえ、全然(笑)。本人は何も考えてなかったと思いますよ。
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