今の職場を「働きやすい」と感じているのは約半数

 「今の職場は子育てをしながら働きやすいか」という問いには、「非常に働きやすい」(8.5%)と「働きやすい」(38.7%)を合わせて47.2%と半数近くに達しました。しかし、「どちらともいえない」(31.0%)も含め、半数の人はまだまだ働きにくさを感じているようです。

長時間労働となる原因は「評価制度」「仕事量」「上司の価値観」

 日本の会社が長時間労働となる原因として感じていることを1つ選んでもらったところ、3割強の人が「時間当たりの生産性を無視した人事・評価制度」(31.4%)と指摘しています。続いて「限界を超えた仕事量」(20.8%)「残業している社員を『頑張っている』と捉える上司の価値観」(20.3%)と感じている人が多く見られました。

 この他には、次のような意見が挙がっています。

 「定時後でも取引先などからの電話・メールになるべく早く反応しなければいけない文化」(企画・マーケティング/30歳)
 「仕事が丁寧過ぎる。顧客も高い完成度を求めるので仕事量が増える」(医療専門職/41歳)
 「同じ仕事量であれば、ダラダラやって残業代をもらったほうが収入が上がる現状」(研究・開発/40歳)
 「時間当たりの生産性を働く人自身が意識していない」(法律専門職/46歳)

 上記に加え、「不要な仕事を捨てて本当に必要なことにフォーカスする価値観が必要」(研究・開発/44歳)、「労働時間が長い=努力しているという観念が要因なので、学校教育段階でその芽を摘んでいくべき」(研究・開発/37歳)という意見も上がりました。