初めての田植え体験、子ども達の反応は?

 お天気にも恵まれた、ゴールデンウィークの1日。ちば緑耕舎に、イベントに申し込んだおよそ25組の家族、80人が集まりました。

 参加者の顔ぶれは、3歳~小学校高学年のお子さん連れの30代、40代の家族を中心に、20代とおぼしきカップルの姿もありました。みなさんこれからの体験にわくわくした様子。日よけの帽子に、長ズボン、長靴という姿で田植え準備も万全です。

ちば緑耕舎代表取締役の大野久男さんによる挨拶でイベントがスタート
ちば緑耕舎代表取締役の大野久男さんによる挨拶でイベントがスタート

 和気あいあいとした雰囲気のなか、ちば緑耕舎代表取締役の大野久男さんによる生産者スタッフ紹介と、「顔の見える身近な人が作ったものを食べる心地よさ、自然と環境は『食』につながっていることを感じてほしい。楽しんで帰ってください!」との威勢のいいあいさつから、イベントはスタートしました。

まずは田んぼの隣に広がる草むらで虫を取って観察
まずは田んぼの隣に広がる草むらで虫を取って観察

 まだ何も植えられていない水田を前に、スタッフが田植えの方法を説明してくれます。参加者は、一組ごとに区切って番号付けされたスペースに、それぞれ植えていきます。割り当てられた番号の場所がその家族の“自分の田んぼ“となり、年間を通して担当していくのです。

 「1カ所に植えつける稲苗の本数は、5本ぐらいが目安」「土に植えつけるのは、稲苗の根元から3分の1ぐらい。浅くするのが理想です」「稲苗を順に植えていく間隔は20センチ」…と、ポイントを分かりやすく解説してくれます。直前まで、てんとう虫やバッタを見つけて声を上げていた子どもたちも真剣に聞いています。説明が終わると苗の束が各家族に手渡され、初めての田植えが始まりました。

苗の束を手に、いよいよ田植えがスタート
苗の束を手に、いよいよ田植えがスタート

 田んぼには、長靴で入ると抜けなくなるため、靴下を履くか、裸足になって入ります。水が張られ整えられた田んぼを前に、われ先に足跡をつけようと躊躇なく入っていく子もいれば、じっと眺めて座り込む子、両親に促されて恐る恐る入っていく子、入ったものの手についた泥が気になって取り除こうとする子…その反応は様々です。「わぁ、冷たい!」「(足元が)ふらふらしてこわい」「面白い!」と、いろんな声も聞こえてきます。感じ方はいろいろのようですが、その子なりに自然を受け止めているようす。

 土や泥の感触に少し慣れたら、植えつけをしていきます。決められた田んぼの広さを効率的に使うため、苗はまっすぐに等間隔で植えていくのがポイント。初心者でもできるよう、生産者スタッフが事前に土に薄くラインを引いてくれています。

等間隔に苗を植えていく。泥の感覚が気持ちいい
等間隔に苗を植えていく。泥の感覚が気持ちいい

 「線に沿って植えていくだけ」と要領は理解できますが、これが実際にやってみるとなかなか難しくて大変。でも、足で感じる田んぼの泥の感触はひんやりと気持ちよく、田植えを続けているうちに、段々癒されているような気分にもなりました。

 泥だらけになりながら、田植えは終了。農家の方々のサポートもあり、終えてみると後日の植え直しもしなくて良さそうなほど、整然と苗が植えられていました。

■パルシステムの詳しい説明はこちら