1回の食事に8品目が理想

 幼児期に特に多い献立例が、肉や卵などのたんぱく質が多く、野菜が少ない献立です。肉が多いと脂肪分を取りすぎることにつながってしまいますし、野菜が嫌いだからといって野菜を食卓に出さなくなると、食わず嫌いを克服するチャンスがなくなってしまいます。特に、緑の野菜は子どもが苦手だからという理由で、全く食卓に上がらない家庭もありますが、子どもが食べるか食べないかにかかわらず、毎日必ず緑の野菜はだすように心がけてみましょう。また、野菜ジュースは、野菜そのものに比べて体への栄養吸収率が低いですから、野菜ジュースで代用するのは控えましょう。

 幼児期では、基本的に1日25品目の食品を、朝昼晩の三食に均等にわけるのが基本であり、4歳以降は朝食の配分をおやつと同じくらいの量にやや少なくするのが通常です。

 25品目を3食にわけるわけですから、1回の食事におおよそ8品目ほど入っているのが理想ということになります。

 献立の基本は、主食(ごはん)と副食(おかず)にわけられます。子どもの副食は、1汁2菜ですから、主菜(大きなおかず)、副菜(中くらいのおかず)、汁物ということになります。

 主食(ごはん)は、3色食品群のうち、(黄)エネルギーのもとになる栄養素を摂取することになります。パンも米飯もパスタも同じ(黄)の分類ですが、パンとパスタには、塩分と油脂が含まれていますから、なるべく米飯にするように心がけてみましょう。主菜では、(赤)体をつくるもとになる栄養素をきちんと取れるようにしましょう。そして、汁物と、副菜で、(緑)体の調子を整えるもとになる栄養素をしっかりと取れるように作っていきましょう。