こんにちは、とけいじ千絵です。私は、「審食美眼(=食に対する審美眼)を磨き、彩りある食生活を」をモットーに、小さな子どもを持つパパ・ママ向けに講座を開いたり、フードアナリストとして企業の商品開発のお手伝いや執筆活動をしたりするなど、「食育」に携わっています。

 忙しい毎日、子どもの食事の献立作りに悩まれているパパ・ママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、幼児食(1歳~5歳)の献立についてお話ししたいと思います。

栄養バランスが悪いと、身体的・神経系の発達に影響がでることも

 個人差はありますが、幼児期の子どもが食べる量は、だいたい大人の半分の量。幼児期前期はそれより少なくなり、幼児期後期は、半分強食べるようになるとは思います。しかし活動量によって個人差がありますから、量はそこまで重要ではありません。

 献立で何よりも大切なのは栄養バランスです。幼児期における栄養素の摂取バランスが悪くなると、その後の身体的発育や神経系の発達にも影響がでることがありますから、毎日の食事で適切な栄養素を摂取する必要があります。

 しかし、子どもの1日の栄養所要量はその国の食糧事情や経済状況、国民の健康問題や栄養学への考え方によって大きく左右されるものです。つまり、栄養所要量はあくまで目安であり、絶対的なものではありません。病院食、学校給食などは公的機関によって定められた栄養所要量に規制を受けることがありますが、一般の家庭において日々食事を作る場合は、そこまで神経質になる必要はないと思います。

 幼児期の栄養バランスについては、東京都福祉保健局が作成した「東京都幼児向け食事バランスガイド」を参考にするのがおすすめです(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/ei_syo/youzi.html)

 これが難しい場合は、

【3色食品群】

 という3つをまず念頭において、毎日の食事の中にこれらをバランスよく組み合わせて献立を考えるようにしましょう。

<次ページからの内容>
・1回の食事に8品目が理想
・朝ご飯はローテーションで
・献立を考えるのが苦痛・・・そんなときは