ちょうどそのころ、母乳マッサージをしてくれた助産師さんの言葉がとても心に響いて、今でも忘れられません。

 「お母さん、子育てはどれだけ頑張るかじゃないんです。どれだけラクをするかなんですよ」

 聞いた瞬間、目からウロコが何枚も落ちた気がしました。

 「母とは、家族のために頑張るもの。自分が無理をすればするほど、家族を幸せにできる」。そう信じていたけれど、むしろ逆だったのか! 

無意識に実母の背中を追っていた

 考えてみると、私の母親が典型的な「家族のために自分を犠牲にする母」だったんですよね。お金も時間も自分には全く費やさないし、家族のことを最優先に考え、家事は文句のつけようがないほど完璧にこなす。子育てだって、知り合いのいない土地で誰にも頼らず、3人育て上げました。

 私の子育てが始まってから追い続けてきた「もっと頑張っている人」は、実の母親だったのかもしれません

 そういえば、私が慣れない子育てでいっぱいいっぱいになっているときも、母は「私は3人面倒見ながら父さんに朝晩ごはん作って弁当まで持たせていたよ」と、厳しいことを言っていたっけ。他にも「あんたが生まれたとき、私は毎日1人でお風呂に入れてた」とか。

 …母は、鬼です(笑)。

 いつも色々と助けてくれる母には感謝してもしきれないし、とても頼もしく感じています。でも、追いかけるのはもうやめようと思いました。だって、どんなに頑張っても絶対にかなわないですもん。

 前回記事へのコメントを下さった方が、「おかあさんすこしでもむりなく、家族平和であかちゃん元気」と書いてくれていました。まさに理想ですね。甘えられるところは甘えて、ラクできるところはラクをしてご機嫌に子育てしていけたらいいな~と、思っています。

東京ミッドタウンで買い物中、子どもが寝たスキにパティスリー「サダハル・アオキ」でお茶しました。念願だった6種類のプチケーキが楽しめるプレートを注文したのですが、「さあ、食べるぞ!」のタイミングでお目覚め。かき込むようにたいらげて店を出ました。味が思い出せない…
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