上の子が下の子のお世話をしたがると、危なっかしくて叱ってしまう
忙しい朝に、上の子が下の子の着替えを手伝って、ボタンをかけ違えて着せちゃった日には、「もう~余計なことしないで~!!」と言いたくなりますよね(笑)。
わが家でも、お姉ちゃんが下の弟に善かれと思ってやった行為が裏目に出る、なんてことがよくあります。先日、下の子がプラレールのような電車のおもちゃを組み立てて遊んでいたので、「お姉ちゃん、ちょっと見てあげて!」と頼んだところ、いつの間にか自分が陣取って弟の分まで全部組み立てていて。下の子はなかなか遊べなくて、困り顔……だったこともあります。
せっかく遊びの手伝いをしようとしてくれてたのに、かえって邪魔になってしまったりするので、まだまだ年齢的にも遊び方のバランスが取れないんでしょうね。
それを見ていて思ったのですが、上の子が下の子のお世話をするときは「できることをやってもらう」のがいいんじゃないか、と。例えば、うちのお姉ちゃんの場合だと「テレビを一緒に見る」とか「ストローでお水を飲ませてあげる」だったらできそうです。
「できないことをやってもらう」から、親がイライラしちゃう、ということもあるかもしれません。
でも、上の子の「できないことでもお世話をしてあげたい!」という優しさやチャレンジ精神も、なるべく大事にしてあげたいですよね。そういうときは、上の子がたとえ間違っても、遅くてもイライラせず、「後で自分が修正してもいいか」くらいの気持ちでいると、楽かもです。
そのためには、忙しい朝の時間は避けて、“心のゆとり”があるときにお願いするのが子どもにとっても、親にとってもいいのかなと思います。
そして上の子が頑張ってお世話をしてくれたら、「〇〇(下の子)のボタンはめてくれたの~! ありがとう!」とか「ママ、うれしいな~。ホントに助かるよ!」と感謝の気持ちを伝えたりして。
今回、原田綾子先生がおっしゃっていたように、こうした「勇気づけの言葉」をかけてあげると、子ども自身も喜ぶでしょうし、自信や次へのチャレンジにつながるのかなって思います。
――連載「hitomiが聞く 子どもと社会について教えてください。」は今回が最終回です。1年間、お読みいただき、ありがとうございました。バージョンアップした新連載を改めて皆様にお届けする日を、どうぞお楽しみに!