中川李枝子 子どもの喜びに敏感なお母さんでいて
【中川李枝子 『ママ、もっと自信をもって』名言集(6)】子どもはいいことがあったらお母さんに教えようと、ますます張り切るのです。
名作絵本約100作品を生み出した児童文学作家・中川李枝子さん。「最新刊『ママ、もっと自信をもって』が、お父さんお母さん、保育士、先生たちのお役に立てたら」と語る。
困ったお母さんといえば、お迎えに来るなり、「今日はいい子だった?」「けんかしなかった?」と心配そうに聞く人。
子どもは母親に合わせます。母親がいつも「悪いことをしなかった?」と聞いていると、「悪いことをしたと言わなくては」と思うそうです。それよりも、どんなうれしいことがあったかを聞いたほうがいい。子どもはうれしいことを、いっぱい探すでしょう。
わが子自慢を保育士に大いにしてちょうだい
天谷先生と私はお母さんに「子どもの自慢をして」とお願いしました。わが子自慢を大いにしてちょうだいって。いいこと、うれしいことを聞くと、私たちもうれしくなります。
子どもと信頼関係を結ばないと、保育はうまくいきません。だから私は新しい子が入園すると、話しかけたり、抱いたり、なんとか仲よくなりたいとあの手この手を使います。
どうすれば仲よくなれるか。秘訣は、その子がいちばん好きな人を私も好きになること。「お母さん、やさしいわね」「ママのお弁当はおいしそう」とお母さんを褒めちぎると、子どもはニコニコしてお互いの距離が縮まります。励ますときには「お母さんが喜ぶわよ」と言うのがいちばん効き目がありました。
中川李枝子さんの名言がちりばめられた本著をもっと読みたい方はこちらから
『ママ、もっと自信をもって』(中川李枝子著、定価1200円+税)
『ぐりとぐら』の誕生秘話が、ここにある。
~天才児童文学作家・中川李枝子の歩んだ道、
日本中のママを感涙させた子育て奮闘記~
戦前戦後を経験し、母として、保育士として、作家として活躍した80年を振り返った貴重な一冊!
◆第一部 子どもと本が教えてくれた
~私の保育士時代、子ども時代
◎保育園の子どもたちに教えてもらったこと
◎みんな、本が教えてくれた
◎『いやいやえん』『ぐりとぐら』が生まれるまで など
◆第二部 ママ、もっと自信をもって
~悩めるママと中川李枝子さんの子育てQ&A
Q. イヤイヤ期の3歳の長男についいら立ってしまいます
Q. 保育園と幼稚園、どちらがいいのでしょうか?
Q. わが子の成長をついほかの子どもと比べてしまいます
Q. 子どもと一緒に読むおすすめの絵本を教えてください など
◆豪華付録:中川李枝子著作リスト 96作品をカラーで紹介