DUAL読者の大半はママ・パパ。そのためDUALではママやパパの視点で、ママやパパに向けた記事を多く発信しています。しかし、これから結婚・出産を控えている人(特に女性)は、今の保育園や学童保育などの問題、家庭と両立させながら仕事をしていくことについて、どういった不安を感じたり、展望を描いたりしているのでしょうか。今回は、今は独身、でも将来は子どもも産みたい・・・と考えているフィンランド通の一人の女性の視点から、「今の日本社会に足りないもの」について、考えていきます。後編のテーマは「働き方」です。

 ■ 前編の記事 「これから日本で子どもを産み育てられるのだろうか」

 結婚するとしたら共働きで子育てしたい・・・と考えるものの今のところ独り身のライター、星野です。プレ・デュアラーな私が、「親になる将来」や「次世代に残したい社会」について思いをはせる連載の後編。前回は「教育とライフパス」について考えましたが、今回のテーマは、「働き方」。今回も、フィンランド社会をヒントにしながら考えてみます。

フィンランドには専業主婦はいない

 フィンランドには専業主婦はいない。何らかの事情で、何年か働かないことを選ぶ人はいても、基本的には、結婚や出産を経ても働き続けるのが普通だ。そんなフィンランドの働き方の特徴といえば、「ワーク・ライフ・バランス」の良さ。それは海外から人材を引き寄せるほどで、雑誌「AERA」の3/21号には、シリコンバレーのスタートアップからフィンランド企業に転職した30歳の女性が紹介されていた。記事によれば女性は、新規事業に携わるワクワク感と、ワーク・ライフ・バランスの両方が手に入ることに惹かれて、フィンランドに移住したそうだ。彼女と同様の理由で海外から移住してくる外国籍の社員は多いのだという。

 なぜフィンランドでは、残業をしない働き方が定着しているのだろうか。仕事もプライベートも、バランス良く両立させる働き方の背景には、どんな価値観があるのだろう。働く上で、フィンランド人が意識していることは何だろうか。そして、日本でも真似できることは? そんな疑問を、今回も、「フィンランドのライフスタイルのルーツを探る」というセミナーを開催したフィンランド人、ミッラ・クンプライネンさんに聞いてみた。

 ミッラさんは、フィンランドの働き方を語る上で重要な、2つのキーワードを教えてくれた。1つ目は、”Work smart, not hard.”だ。

<span style=ミッラ・クンプライネン 1988年生まれ。フィンランドのタンペレ市に生まれ育つ。タンペレ大学大学院修士(専門は日本の社会史と教育史)。在学中に東京の国際基督教大学(ICU)の日本研究1年プログラムを修了。2015年に日本人男性と結婚し来日。現在はフリーランスとして日本とフィンランドの文化交流の仕事で活動中">
ミッラ・クンプライネン 1988年生まれ。フィンランドのタンペレ市に生まれ育つ。タンペレ大学大学院修士(専門は日本の社会史と教育史)。在学中に東京の国際基督教大学(ICU)の日本研究1年プログラムを修了。2015年に日本人男性と結婚し来日。現在はフリーランスとして日本とフィンランドの文化交流の仕事で活動中

次ページから読める内容

  • 「Work smart」と「やるときはやる」
  • 「ワーク・ライフ・バランス」はママだけのためではない
  • 夜遅くまでメールを返す人が、仕事ができる人とは限らない

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