スマートフォンを含む携帯電話を持つ小学生を見かけることが増えてきた。小学生の所持率は、実際大きく伸びている。所持率が上がることで、どのような危険性が考えられるのか。保護者はどのように利用させればいいのだろうか。

【事件を読む!】小学生女子のスマホ使用率がパソコンを超える

今回取り上げる記事の一本目はこちら。


東京新聞 【神奈川】県教委が携帯利用調査 小学生の6割超が所有、高校生の9割がスマホ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201601/CK2016011402000170.html

◇記事のポイント◇

○神奈川県教育委員会が昨年調査したところ、小学生の携帯・スマホ所持率は2012年に比べて約2割増えて6割を超えた
○中高生ではスマホ所持率が伸び、中学生で7割、高校生で9割となった
○使用目的は「SNS」が中学生で43%、高校生が61.3%と最多

 小学生のスマートフォンやPHSを含む携帯電話所持率が伸びている。何と、全体の6割以上が何らかの端末を所持していることになる。小学生の所有端末は、機能限定・子ども向け携帯が54.9%でトップだが、スマホも23%おり、他は一般的な携帯電話・PHSとなっている。半数は、インターネットやゲーム、SNSなどが利用できる端末を所有しているということになる。

 なお、小学生女児を対象にKADOKAWAアスキー・メディアワークスと角川アスキー総合研究所が共同で行った「子どもライフスタイル調査2016春」によると、スマートフォン使用率が1年前の9.7%から18.5%と約2倍に増加。何と、2012年12月から開始した調査で初めて、使用率においてスマホがパソコンを超えたのだ。

 利用用途は、スマートフォン利用者では「ゲーム」が80.3%、「動画視聴」は51.3%。ゲームに利用している機器は、「携帯ゲーム機」が70.2%、「スマートフォン・タブレット」が39.0%、「据置ゲーム機」が32.9%。既に「据置ゲーム機」より「スマートフォン・タブレット」がゲーム機として扱われるようになっているというわけだ。

 調査対象は女子小学1~3年生が306件に対して、女子小学4~6年生が104件と低学年層のほうが多い。それにもかかわらず、携帯端末の所有率はこれだけ高く、ゲーム利用の割合も高いのが現実だ。