子どもに見せたいと思っていても、自分が経験したことがなく、敷居が高いと感じてしまう人が多い日本の伝統芸能。

 そんな伝統芸能を気軽に楽しんでもらおうと開催されているのが「THEこども寄席」。今回は、主催のマゼル・ジャパンと日経DUALがタッグを組み、「日経DUALpresents こども寄席2016in横浜」として開催。大勢のデュアラー親子が、落語や獅子舞、飴細工などの伝統芸能を楽しみました。さて、初めて目にした伝統芸能に、子ども達は、どんな反応をしたのでしょうか?

開演前にも楽しみがいっぱい! 獅子舞も登場

 春らしい日差しが降り注いだ2月27日。この日、横浜関内ホールで開催された「日経DUALpresents こども寄席2016in横浜」は、日経DUALの有料会員向けに配信している「日経DUALおでかけサポートメール」で紹介するたびに、すぐに満席になるほど人気の高い、子ども向けの落語会です。

 横浜での公演は今回がはじめて。来場者の中には「これまでの東京の公演は遠くて足を運べなかったので、横浜での開催を心待ちにしていました」と期待を胸にやってきた人もいました。

開場直後の様子。すでに長蛇の列ができていた
開場直後の様子。すでに長蛇の列ができていた

 こども寄席では、公演に向けて子ども達の気分を盛り上げるため、開演までの間にロビーで様々な催しを行います。特に人気なのが、目の前で自分の好きなキャラクターや動物を作ってくれる飴細工。開場とともに、子ども達は我先にと飴細工屋さんのもとに駆けつけ、作って欲しい形やキャラクターを伝えていきます。子ども達の要望通りに作っていく飴細工屋さんの見事な手さばきに、子ども達の目は釘付けでした。

和ばさみを使い、丸い飴玉があっという間にキャラクターの形に
和ばさみを使い、丸い飴玉があっという間にキャラクターの形に

 ロビーの隅には「ミニ高座」を用意。金色の羽織を着て、扇子と手ぬぐいを持って高座に上がれば、たちまち気分は落語家です。子ども達はみな、落語家になりきりポーズをとっていました。

ミニ高座に上がり、落語家になりきって、はいポーズ!
ミニ高座に上がり、落語家になりきって、はいポーズ!

オリジナルの落語絵本や、手ぬぐいも用意
オリジナルの落語絵本や、手ぬぐいも用意

 子どもたちの気分が盛り上がってきたところで、いよいよ公演開始!

 今回は新春特別公演ということで、正月におなじみの獅子舞が登場。お父さん獅子舞とお母さん獅子舞から、小さな子ども獅子舞が生まれる「誕生獅子舞」という演目が披露されたのち、獅子舞達は客席へ下りていきます。舞台上で見るよりも迫力満点の獅子舞に、思わず泣き出した子もいましたが、“福がやってきますように”と全員が頭を噛んでもらっていました。

獅子舞が子ども達の頭をパクッ。これも大切な伝統芸能とのふれあいです
獅子舞が子ども達の頭をパクッ。これも大切な伝統芸能とのふれあいです