余震のたびに「怖い、怖い」
地震発生以来、避難所に身を寄せている小学校6年生の女の子に話を聞いてみた。
「学校が休みになった今、避難所生活は退屈で楽しくない。朝ごはんをもらいに行くときとか、トイレに行くときとか、周りに寝てる人がいたり毛布が敷き詰められていたりして、足の踏み場がないような状態。ゆっくり生活できないから早く家に帰りたい。ピアノや英語の習い事にも行きたいけれど、それもいつ再開されるか分からなくて困っている」
女の子は学校の再開日を楽しみにしながら、比較的元気に過ごしているが、母親によると余震があるたび、「怖い、怖い、家が倒れる」とおびえ、半壊した家にはあまり入りたがらないようだ。
日に日にニーズが変わってくる避難所生活。余震も引き続き起こっており、こうした生活が長引くことが予想される。これから少しずつ暑くなってくる時期や梅雨を迎え、どういった対応ができるのか? 3.11の経験や英知を集結させて対応していくしかないのではないだろうか。
大人も子どもも、今はとにかく先のことが見えずに不安。災害指定をする、しない、といったことよりも、早く先の見える話を進めてほしいというのが、被災者の気持ちだという。
SOSをハッキリと発することができない子ども達のケアも急務であると感じた。
(取材・文/吉田和充)