わが子に合った、学校の見分け方・選び方とは
公立中高一貫校は教育プログラムや学校行事などに学校ごとの特色が色濃く出ます。それだけに、ミスマッチも起こり得る、と佐藤智さんは話します。人気が高い、進学実績が伸びている、といったことだけで安易に学校を選ぶのではなく、わが子を通わせたいと思う学校がどういうところなのか、しっかり調べる必要がありそうです。
「学校の特色を知りたいときには、教育方針や校訓、SI(スクール・アイデンティティー)と呼ばれるものに着眼してください。これらの軸さえ見えていれば、授業はどうなっているのか、部活動はどうなのかなど、視点を横に広げていけるようになるはずです」(佐藤さん)
とはいえ、各学校のホームページに掲載されている情報だけではなかなかイメージできないというのが正直なところではないでしょうか。
「謳い文句がきれい事で終わっていないか、ちゃんと授業に反映されているのかということまでは、ネットやパンフレットからはなかなか見えてきませんよね。私は各校に取材をして話を聞き、そのうえで授業カリキュラムや行事予定、計画表を改めて見直してみたところ、それらがどこにどれだけ反映されているか、見えてくることがありました」(佐藤さん)
次ページからは、佐藤さんがこれまでの取材や調査を通して確認し、実感してきた各校の特色や強みを一挙ご紹介! 都立10校と区立1校の計11校のほか、首都圏3校と地方の人気3校をずらり網羅します。本来は学校行事や説明会に参加し、自らの目で確かめるのが一番ですが、その前段階の情報としてご活用いただければ幸いです。
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- 東京都立の人気3校、卒業生の進路状況