「こどもOS」を理解しておけば、「子どもの自由な遊び能力を引き出すことができる」と言う積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長
「こどもOS」を理解しておけば、「子どもの自由な遊び能力を引き出すことができる」と言う積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長

 「触っちゃダメ」「走っちゃダメ」と言っても、触ったり走ったりしてしまう、危ないからダメと言っても、ベランダに干しているふわふわのお布団に何度も抱きついてしまう、何度注意しても「狭い場所」に入ってしまう…。

 「どうしてうちの子は、こんな危険な行動をしてしまうのだろう?」と思うことはありませんか?でも、悩む必要はありません。なぜなら、それは、すべての子どもが備えている子どもの本能のようなものだからです。

 実は、子どもには、特有の「行動特性」があります。子ども達の行動を実際に観察することで、この行動特性を22のパターンに分類したのが、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会こどもOS研究会がつくった「こどもOSランゲージ」。

 この連載では、こどもOSランゲージに基づいて、子どもたちがより楽しくより安全に暮らしていくためのヒントをお伝えしていきましょう。

 「子どもは壁に登ったり、路地を通り抜けたり、手すりにまたがったりするものだということを、大人が理解し、暮らしや住まいをデザインするヒントにしてもらえればと考えています。子どもの行動の理由やそこに潜む危険も認識したうえで、よりプレイフルな楽しさのある暮らしの空間を実現できれば、子どもは楽しく遊び、大人は安心して子育てできる環境が実現できます」(こどもOS研究会のメンバーの一人である積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長)。