「上級管理職の女性割合が高い組織は、ROEが高い」で紹介した、昨年12月12日(土)に虎ノ門ヒルズ フォーラム(東京都港区)で開催された日経ウーマノミクス・フォーラム「グローバル・ウーマン・リーダーズ・サミット」。「女性リーダーの強み」をテーマに、ご応募いただいた日経ウーマノミクス・フォーラム女性会員が充実した時間を過ごしました。

キーノートレクチャーでは、スイスに拠点を置く世界トップクラスのビジネススクールIMDで「女性向けリーダーシップ・プログラム(Strategies for Leadership)」を主宰するギンカ・トーゲル教授が登壇。1週間で100万円という講座も世界中から生徒が押し寄せるという人気ぶり。そんな各国の女性エグゼクティブを教えてきたトーゲル教授の考えと思いをたっぷりと伺いました。当日の様子を詳しくリポートします。今回は中編です。

全く同じ履歴書でも、男性名か女性名かで評価が大きく変わる

 組織の中で女性が直面するものの一つに、「無意識のバイアス」というものがあります。

 ここに、履歴書を使った、興味深い調査結果があります。全く同じことが書かれている履歴書を2枚用意し、片方の名前の欄には「ジョン」と書き、もう一方には「ジェニファー」と書き込んで採用担当者に送りました。そして、「この人物の能力を何点と判断しますか」「初任給はいくらにしますか」「この人物のメンターになりたいですか」という3つの質問をしました。

 その結果がスライドの通りです。ジョンに平均4.0点の評価が付いたのに対してジェニファーには3.3点、ジョンの初任給は平均3万328ドル、ジェニファーは2万6508ドル、さらにはジェニファーにメンタリングしたいと答えた人は0人でした。

 この調査は、候補者の性別によって、無意識のバイアスが掛かることを示しています。この無意識のバイアスは、男性の頭の中のみならず、女性の頭の中にも存在します。どこに居ても、何をしていても存在するものなのです。

「研究室マネジャー」というポストにおいて候補者名のみ変えた架空の履歴書を作成し、複数の採用担当者に送付し結果を調査した
「研究室マネジャー」というポストにおいて候補者名のみ変えた架空の履歴書を作成し、複数の採用担当者に送付し結果を調査した

 次に紹介する調査結果は、興味深く、かつ、がっかりする内容です。給与とその人の体重の相関関係を示したものです。スライドを見ましょう。

 男性は太れば太るほど、肥満ギリギリのところまでなら給与は上がり続けます。その一方で、女性は太り始めたとたんに給与が下がっていく。1ポンド(約0.453kg)贅肉が付くごとに、給与がどんどん下がっていくのです。ちなみにアメリカ人だけを対象にした調査かと思い、詳しく調べてみたところ、サンプルの半分はドイツ人でした。

次ページから読める内容

  • 組織は「無意識のバイアス」の影響と、断ち切る方法を知るべき
  • 「男性は潜在力で、女性は実績で昇進する」
  • 女性リーダーには「男性的要素」と「女性的要素」の2つが求められる

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