こんにちは! パーソナルスタイリストのみなみ佳菜です。日経DUAL読者の皆さんに向けて、ワーママがキラッと輝く着こなしのコツを連載でお伝えしてきました。このたび、初めての著書となる『4つの性格タイプから見つける いつの間にか人生が変わる服』発売を記念しまして、私が魂を込めてお伝えしている“装いのチカラ”の基本メソッドを惜しみなくご紹介したいと思います!

育休中に「ゆるゆる服」「グレー服」ばかり来て着ていた人は注意

 新年度が始まって1カ月。この春から育休復帰したという読者の方もいらっしゃると思います。異動し、新しい職場で奮闘中という方もいらっしゃると思います。

 「はじめまして」や「よろしくお願いします!」の連続で、知らず知らず緊張がたまっているのではないでしょうか? そう。ビジネスでもプライベートでも、イチから信頼関係を築いていくのって、簡単なことではありませんよね。

 ここであらためて知っていただきたいのが、私達が毎日着る「服」は内面を表す“コミュニケーションツール”であるということ。服から発信されるメッセージは、初対面の人と会った瞬間に「私はこういう人です」「こんな気持ちでここにいます」という自己紹介として相手に伝わり、第一印象として残ります。

 そこから会話を進めていくうちに実際の性格や思いが徐々に伝わっていくわけですが、その内面が装いから受け取った第一印象と一致していると「思った通りの人だ」と相手に安心感を与え、信頼関係がスムーズに築けます。逆に、内面と外見にギャップが生じていると、「二面性がありそう」とか「ちょっと不思議な人だな」といったネガティブな印象につながってしまうのです。もったいない!!

 例えば、私のお客様でよくあるのが、育休復帰での失敗パターン。育休中は子どものお世話メインの生活でチュニックやゆったりめのパンツなど「ゆるゆる服」がワードローブの中心になりますよね。色味もパキッとした色より、曖昧な色やグレーなど周囲に溶け込むような地味な色が多いようです。

 そして、いざ育休復帰となったときも、育休中の延長のような装いで再デビューしてしまう。「よし、また新たな気持ちで頑張るぞ!」とやる気があったとしても、周囲には伝わらなくて空回り。「仕事を任せてもらいたいのに、なぜか遠慮されてしまうんです…」と悩んでいたお客様には、フレッシュなやる気を一瞬で表現できるオフホワイトのジャケットと顔回りが明るく見えるパールネックレスを提案しました。

 同じように、美容関係の会社に勤めるAさんはニット中心の装いからジャケットを取り入れた装いに変えた途端、異例のタイミングで上司に呼ばれ、「3日後の人事でマネジャーに昇進が決まったから頑張って!」と言われたそうです。