子どもの創造力をかきたてる素敵な遊び空間になる

 「囲われ感」の行動特性を活かすことのできる住まいのポイントは、「地面より高い、または低い場所」「三方が囲まれている場所」「身体寸法ぴったりの空間」「適度な閉鎖性と展望を備えた場所」などがあります。

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福島県福島南展示場のリビクロ。ステージリビングに隣接して設けてある。子どものおもちゃをしまう空間提案

京都府木津川市にある<a href=総合住宅研究所 納得工房で見られる約1帖のリビクロ。狭くても棚の幅などが工夫されていて、効率よくリビングまわりの物を収納できる">
京都府木津川市にある総合住宅研究所 納得工房で見られる約1帖のリビクロ。狭くても棚の幅などが工夫されていて、効率よくリビングまわりの物を収納できる

 囲われ感を活かした空間づくりの例としては、リビングまわりの雑多な生活用品を仕舞うことのできる、とても便利な収納空間である「リビングクローク」(リビクロ)が挙げられます。

 リビクロの内部にカラークロスを採用し、入り口を建具無しとすると、費用をおさえられるだけでなく、用途がぐんと広がります。小さいうちは子どものおもちゃをしまう場所としてとても重宝しますが、実は「囲われ感」いっぱいの空間でもあります。

 一緒に遊んでいるお友達と急に笑いあったり、空想遊びに夢中になったり、空気感の違いにワクワクしたり。単なる収納室でありながら、実は、子どもの創造力をかきたてる素敵な遊び空間になります。こどもが大きくなったら、収納主体の活用へ、用途を変えればいいでしょう。

 「ここにおもちゃだけでなく、絵本なども置いておくと、読書に集中できるスペースになり、子どもたちの空想が拡がります。子どもの居どころであることのシンボルとして、壁にウオールステッカーなどを貼るのも楽しいですね。でも、完全に閉じられる空間はNG。空気が動くよう、三方が壁でも一方はオープン、または二方がオープンになっていることが好ましいです」(積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長)。

キッズデザイン協議会
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(文/大森広司 写真/宮田昌彦)