医療保険は解約し、がん保険に加入

 佳苗さんは、夫とも相談した結果、次のような保険の見直しを実行しました。

現在の医療保険は解約する。理由は手術給付金10万円や入院給付金日額5000円などの金額は、高額療養費制度を使えば、貯蓄でカバーできるように思うから。代わりにアドバイスされた“医療保険に入ったつもり貯金”で備えておく。

もし病気になってしまった場合、家計にインパクトを与える可能性が大きいことを考えて、がん保険に入りたい。「がんになったときの保障選びのポイント」でほしい保障を整理し、以下が必要と判断した。

(1) 保険期間は一生、払込期間は終身払いだと長生きリスクがあると思うので、年金生活になる前に払い込みが終了する65歳払い込み終了タイプを選択

(2) 入院・手術にかかるお金は保険ではなく、高額療養費制度と貯蓄でカバー

(3) がんと診断されたらもらえる一時金は、何にでも使え、収入減少の不安やその後の治療の不安を金銭面で和らげてくれそうなので100万円付けておきたい

(4) 上皮内がんの保障は付いていればベター

(5) 長期戦になりそうな抗がん剤治療にかかる費用、全額自己負担になる先進医療の費用をカバーする特約は付けておきたい

上記の条件を満たし、なるべく保険料の安いものを選びたい。セットになったものよりは、自分に必要のない保障を外せる自由度が高い保険を検討中。

上記の条件でがん保険の保険料を試算してみると、65歳までの払い込みなら月4000円ほどだった

 なお、佳苗さんの見直しは佳苗さんにとっての「最善」であって、あなたにとっても同じ保険がベストとは限りません。

 保険で迷ったとき、あなたの立場に立った第三者の目線でのアドバイスが必要なときは、ファイナンシャル・プランナーの有料相談を活用してくださいね。相談料が発生するからこそ、保険を売るためではない対応をしてくれるはずです。