13年間も同じ医療保険に加入していた佳苗さん。結婚・出産を経て、今の保険の内容と自分が求めている保障にズレがあることを感じ、見直しをしてみることにしました。
保険を選ぶ際のポイントは3つあります。
これまで「① 社会保険の保障内容を知る」と「② 医療の現状を知る」という2点についてはお伝えしてきたので、今回はいよいよ「③ 自分に必要なサポートを決める」について、考えてみます。
まずは、「もしも自分ががんになったら、家計はどうなるのか?」というように、具体的に想像することから始めてみましょう。
例えば、佳苗さんががんになって1カ月入院した場合を想定してみます。
まず、会社員の佳苗さんには給料の3分の2がもらえる傷病手当金があり、会社を休んでいる間も約17万円の収入があります。また、夫の給料30万円は佳苗さんの入院に関係なく入ってきますから、佳苗さんが入院している間の収入合計は47万円です。
次は支出です。
健康保険の高額療養費制度があるおかげで、医療費と食事代の合計は約11万円です(前々回の記事より)。そして、住居費や食費、保育料など、佳苗さんが入院していても通常通りかかる1カ月の支出は35万円、支出の合計は46万円となりました。
収入は47万円、支出は46万円ということは、収支は1万円のプラスです。会社員デュアラー世帯である佳苗さん一家は1カ月入院したとしても、家計は大丈夫そうですね。
■入院時の収支が分かるシートに記入してみましょう