中川李枝子 「にくまれっ子」ぐらいがちょうどいい
【中川李枝子 『ママ、もっと自信をもって』名言集(4)】子どもってみんな正直で、自分丸出し。どの子もいい子になろうと一生懸命努力しています。
お友だち同士は、「対等」で付き合える貴重な関係です。きょうだいには、年上年下の関係があります。友だちは力加減、手加減しなくてもいい相手。真正面から本気と本音で付き合えます。
子どもってみんな正直で、自分丸出し
名作絵本約100作品を生み出した児童文学作家・中川李枝子さん
みどり保育園の子どもたちは、みんな正直で、自分丸出し。いい子のふりなんかしません。ケチん坊はケチ。なんでもかんでも大切にため込んで、紙くずですらお友だちにあげられません。でも、そんな子がたまに、お友だちに何かをプレゼントすると「あの欲張りな○○くんがくれた!」と一気に株を上げます。いつもおっとりしている子が誰よりも素早くできた日には、「すごい!」と称賛されます。
何でも苦労なくできるほうが、損な役回りです。尊敬される存在ではあるけれど、できて当たり前。たまにヘマすると、「どうして」と不思議がられる。
無口で、目立たないのに、性格がよくて、子どもたちの中心にいる子もいます。人徳があるのでしょう。大人になっても、おだやかでしっかりした性格はそのままです。
『あくたれラルフ』(ジャック・ガントス/童話館出版)という絵本があります。主人公はとことんあくたれっ子の猫。でも家族には愛されている。ラルフに比べたら、わが子はまし。
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『ママ、もっと自信をもって』(中川李枝子著、定価1200円+税)
『ぐりとぐら』の誕生秘話が、ここにある。
~天才児童文学作家・中川李枝子の歩んだ道、
日本中のママを感涙させた子育て奮闘記~
戦前戦後を経験し、母として、保育士として、作家として活躍した80年を振り返った貴重な一冊!
◆第一部 子どもと本が教えてくれた
~私の保育士時代、子ども時代
◎保育園の子どもたちに教えてもらったこと
◎みんな、本が教えてくれた
◎『いやいやえん』『ぐりとぐら』が生まれるまで など
◆第二部 ママ、もっと自信をもって
~悩めるママと中川李枝子さんの子育てQ&A
Q. イヤイヤ期の3歳の長男についいら立ってしまいます
Q. 保育園と幼稚園、どちらがいいのでしょうか?
Q. わが子の成長をついほかの子どもと比べてしまいます
Q. 子どもと一緒に読むおすすめの絵本を教えてください など
◆豪華付録:中川李枝子著作リスト 96作品をカラーで紹介