新しいみどり保育園には、私も、夫と生まれたばかりの子どもと3人で、しばらく同居させてもらいました。移転してもみどり保育園の方針は変わらず、お金も時間も無駄づかいしない決まりです。通勤時間がゼロなのはとってもありがたかった。私たち親子3人も、天谷家のお世話になったのです。
「子だくさんの家のにぎやかな子ども部屋」が私の理想の保育園
移転後は天谷園長と中川主任に、若い保育士を2名、お手伝いの女性を加え、園児も定員60名になりました。みどり保育園の面接を受ける前から、私が理想としていた保育園は、「子だくさんの家のにぎやかな子ども部屋」でした。まさにそのままの保育園が完成したのです。
園舎は新しくなっても、みどり保育園は無認可のままでした。余計な規則や遊具は邪魔というのが天谷園長の考え。園庭の半分は砂場。登り棒と網を組み合わせた大型遊具だけを設置し、プールも作りました。水を抜いて中にスノコを敷けば、ままごとのお座敷です。
ほかに子どもたちが走り回る遊び場が必要でした。運よくブリヂストン所有の300坪の空き地がすぐ近くにありました。天谷先生が本社の副社長に直接お会いして、使用許可をいただきました。それも無料で自由に使わせていただくお約束です。天谷先生の行動力は見上げたもの。子どもによかれと決まれば、即実行です。
空き地があれば、おもちゃは必要ありません。子どもは広い所が大好き。