空き地があればおもちゃはいらない。気の済むまでただただ走る。それだけです。

「第一章 保育園の子どもたちに襲えてもらったこと」より抜粋
「第一章 保育園の子どもたちに襲えてもらったこと」より抜粋

 夏も冬も毎朝、「遊び場」と決まった空き地を気の済むまで走っていました。ただただ走る。それだけです。

 ちょうど雑種中型犬のクロを飼っていたので、犬も一緒に走りました。
「ほら、クロちゃんに負けないで!」なんて声をかけながら。

 子どもって、なにしろ走るのが大好きです。競争も大好き。ただただ走り出し、自分がいちばん速いと自信満々で、それぞれが「1等!」と叫んでいました。

 遊び場に加え、天谷先生のもう1つの願いも叶いました。子どもたちの絵と音楽を、専門の先生に見てもらうことです。絵は私の夫、美術家の中川宗弥、音楽は私の友人で幼児の音感教育の専門家、熊谷隆子先生が喜んで引き受けてくれました。

 熊谷先生にはクリスマス会のオペレッタの作曲もしてもらいました。宗弥先生も、男手のない保育園では何かと頼りになる存在でした。天谷家のお祖母様も教養豊かな知恵袋で、園芸にも詳しく、いろいろお世話になりました。

特に面白いのは自信たっぷりの2歳、3歳。

 動物の子どももかわいいけれど、何といっても人間の子どもがいちばんかわいらしくてすばらしい。確実に成長して、必ず私を追い越すのですから。その成長ぶりを見られるのは、実に感動的な楽しみでした。

 特に面白いのは、2歳、3歳。赤ちゃんから幼児期へ、自我が芽生え始めるころです。何でも自分でできると、自信たっぷり。それもお友だちの世話はしてあげたいけれど、自分のことは自分でやりたい。手助けされるといやがって怒る。

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 ~私の保育士時代、子ども時代

 ◎保育園の子どもたちに教えてもらったこと
 ◎みんな、本が教えてくれた
 ◎『いやいやえん』『ぐりとぐら』が生まれるまで など
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 Q. イヤイヤ期の3歳の長男についいら立ってしまいます
 Q. 保育園と幼稚園、どちらがいいのでしょうか?
 Q. わが子の成長をついほかの子どもと比べてしまいます
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