中川李枝子 『いやいやえん』なつのなつこ先生は私
【中川李枝子 『ママ、もっと自信をもって』名言集(2)】子どもは楽しいから生きている。楽しみに向かって貪欲で一路まい進
子どもに密着し丸一日観察
「第一章 保育園の子どもたちに襲えてもらったこと」より抜粋
友だちが行くから仕方なく来る子もいました。なにしろ遊び場には不自由しないのですから、全員出席は並大抵のことではありません。すると、「子どもは楽しくなくちゃ来ないわよ。私たちが楽しくなくては、子どもも楽しくない。この仕事はもうからないから、楽しまなくては損。私たちも大いに楽しみましょう」と天谷先生に言われて、子どもは何を喜び何をいやがるか、私は丸一日、子どもたちに密着して必死で観察しました。
子どもは楽しいから生きている。楽しみに向かって貪欲で一路まい進。
わかったのは、子どもは実によく遊ぶということ。それも現実と空想自由自在に行き来して、友だち同士で成長し合う。1人より2人、3人、4人と友だちが増えるほど面白くなる。
子どもは楽しいから生きている。楽しみに向かって貪欲で一路まい進。
いかに面白く愉快に遊ぶかを追求し続けます。真剣そのものなので、ひと悶着起きるし、けんかにもなる。必要に迫られて、相手の気持ちをくんだり、考えたり、自分の気持ちの伝え方を学んでいく。
子どもに興味がなければ、無理に教え込もうとしたってダメ。教えなくても、子どもは関心があるものを見つけ、「楽しい」思いをするだけでいろいろなことを学び取るのです。気がつくと、私は主任どころかガキ大将になり、子どもたちと張り合い、一緒になって遊んでいました。
中川李枝子さんの名言がちりばめられた本著をもっと読みたい方はこちらから
『ママ、もっと自信をもって』(中川李枝子著、定価1200円+税)
『ぐりとぐら』の誕生秘話が、ここにある。
~天才児童文学作家・中川李枝子の歩んだ道、
日本中のママを感涙させた子育て奮闘記~
戦前戦後を経験し、母として、保育士として、作家として活躍した80年を振り返った貴重な一冊!
◆第一部 子どもと本が教えてくれた
~私の保育士時代、子ども時代
◎保育園の子どもたちに教えてもらったこと
◎みんな、本が教えてくれた
◎『いやいやえん』『ぐりとぐら』が生まれるまで など
◆第二部 ママ、もっと自信をもって
~悩めるママと中川李枝子さんの子育てQ&A
Q. イヤイヤ期の3歳の長男についいら立ってしまいます
Q. 保育園と幼稚園、どちらがいいのでしょうか?
Q. わが子の成長をついほかの子どもと比べてしまいます
Q. 子どもと一緒に読むおすすめの絵本を教えてください など
◆豪華付録:中川李枝子著作リスト 96作品をカラーで紹介