『ぐりとぐら』『いやいやえん』『くじらぐも』など、子ども時代に1度は読んだことのある名作絵本。これら約100作品を生み出した天才児童文学作家・中川李枝子が半生を振り返る新著『ママ、もっと自信をもって』が発売されました。その中から、ママたちが思わず感涙する名言を抜粋しシリーズでお届けします。

名作絵本約100作品を生み出した児童文学作家・中川李枝子さん
名作絵本約100作品を生み出した児童文学作家・中川李枝子さん

 小さなころから本は大好きでしたが、作家になりたいと思ったことはありませんでした。なりたかったのは「日本一の保育士」です。学校を卒業すると、小さな無認可のみどり保育園で保育士として働き始めました。

 保育園で働いていた17年間、たくさんの子どもたちと出会いました。
『いやいやえん』も『ぐりとぐら』も、保育園の子どもたちに向けて書いたお話です。

 今の私があるのは、保育園で出会ったさまざまな子どもたちのおかげです。そして保育園で働き続けることができたのは、子どものころから読んできたいろいろな本のおかげでした。

うまくできないことがあって当然。得意なことがあり、不得意なことがある。それがお母さんの個性なのですから。

 今、お母さんたちと話をしていると、子育てに悩んでいる人が多いことに驚きます。でも子育てに「こうすべき」なんて回答はないでしょう。お母さんは自分の気持ちに素直になって、子どもを育てればいい。子どもの時期はあっというまです。教科書通りかどうかなんて悩まず、育てる楽しみを味わってほしい。自分なりのやり方で、自分の考えに従えばいいのです。うまくできないことがあって当然。得意なことがあり、不得意なことがある。それがお母さんの個性なのですから。

 私がお母さんたちに話せるのは、自分が体験したこと、そして子どもたちから教えてもらったことだけです。保育士として17年間働いてわかったのは、子どもはお母さんがいちばん好きだということでした。子どもはお母さんのすべてが自慢。お母さんたちにはぜひそのことを知ってほしい。自分のいないところで、子どもたちがどれだけお母さんの自慢をしているか知ったら、きっとビックリすると思いますよ。

中川李枝子さんの名言がちりばめられた本著をもっと読みたい方はこちらから
『ママ、もっと自信をもって』(中川李枝子著、定価1200円+税)

『ぐりとぐら』の誕生秘話が、ここにある。
~天才児童文学作家・中川李枝子の歩んだ道、
 日本中のママを感涙させた子育て奮闘記~

戦前戦後を経験し、母として、保育士として、作家として活躍した80年を振り返った貴重な一冊!

◆第一部 子どもと本が教えてくれた
 ~私の保育士時代、子ども時代

 ◎保育園の子どもたちに教えてもらったこと
 ◎みんな、本が教えてくれた
 ◎『いやいやえん』『ぐりとぐら』が生まれるまで など
◆第二部 ママ、もっと自信をもって
 ~悩めるママと中川李枝子さんの子育てQ&A

 Q. イヤイヤ期の3歳の長男についいら立ってしまいます
 Q. 保育園と幼稚園、どちらがいいのでしょうか?
 Q. わが子の成長をついほかの子どもと比べてしまいます
 Q. 子どもと一緒に読むおすすめの絵本を教えてください など

◆豪華付録:中川李枝子著作リスト 96作品をカラーで紹介

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