行事の内容や普段の様子がわかって安心

 新町東保育園に通っている園児の保護者にも、写真を使った保育の“見える化”の良い点について、伺いました。

「お昼ごはんを食べているところや、お散歩にいくところなど、園での様子が、たくさんの写真でよくわかって安心できますね。スマホや自宅のパソコンで見ながら、気にいった写真を購入しています。壁貼り写真の場合は、子どもの面倒を見ながら立って見なくてはなりませんが、インターネットの写真なら、ゆったりくつろぎながら見られて助かりますね。小学校に行っても、インターネット写真があるといいなと思っています」(5歳児のママ)

「子どもが小さいうちはお話しができないので、園でどんな様子かがわからないのですが、写真があるとよくわかって、安心感があります。お魚解体ショーやクリスマス会、おいもほりなど、さまざまな園の行事も、実際にどんなことをしているのか、写真でよくわかるのでありがたいです。子どもの表情から『楽しんでいるんだな』と、よくわかります。保護者が参加する行事では、家族全員の写真を撮ってもらえるのもうれしいです」(0歳児、4歳児、8歳児のママ)

言葉で聞くだけでなく、楽しく遊んでいる写真があれば、より説得力がある

 「朝、『ママ、行かないで~』と泣いていたお子さんも、ママの姿が見えなくなると泣きやんでいることが多いのですが、『あのあとすぐに泣きやんで、楽しく過ごしていましたよ』と保育士が言葉で伝えるだけでなく、お子さんが楽しく遊んでいる写真があれば、より説得力があると感じています」と、柳内園長は話します。

 あなたが仕事をがんばっている間、子どもは園でどのように過ごしているのでしょうか?写真で“見える化”できれば、子どもの日常の様子や成長を具体的にイメージできます。それによって、親子や夫婦など、子どもの周囲で会話が増えるはずです。

(文/西山美紀、写真/花井智子、上岡伸輔)

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずな プロジェクト』