“仕事or子育て”ではなく“仕事&子育て”。それは子どもを持つ共働き夫婦の理想です。ただ、現実には様々なハードルがあって実現させている人は決して多くはないのが現状でしょう。

 例えば、子育て中のパパにとってのハードルは、早い時間に帰宅することが難しいことでしょう。「早く帰って、家族で夕食を食べたいのに今日も帰れなかった・・・」「早く帰って子どもの喜ぶ顔を見たいけど、今日も遅くなりそう・・・」。これが、パパの現実ではないでしょうか。

 育休から復帰したワーママも、時短勤務や子どもが病気になったときの対応をしながら、仕事のパフォーマンスを維持するのは、至難の技です。

 しかし中には、毎日早く帰宅して、平日でも子どもとの時間を確保しているパパや、いつでも帰れる準備をしながら、第一線できっちり仕事もこなす時短ママがいます。その秘訣とは?19時帰宅パパと第一線で働く時短ママへのインタビューで明らかにします。

CASE1 毎日19時に家に着いている営業パパ

毎日、夜7時までには家に着くように帰っている木地谷健介さん
毎日、夜7時までには家に着くように帰っている木地谷健介さん

 「1歳2カ月の娘は、最近歩くことにハマっています。先週くらいから自分で歩くようになりました。ここ2週間で急激に変わってきました」

 「最近、お子さんがハマっていることはなんですか?」という質問に即座にそう答えたのは、サイボウズの木地谷健介さん(30、営業本部ソリューション営業部)。就職して7年目、同じ年の奥さんと結婚して4年になります。この4月からは娘も保育所に入って共働き生活がスタートしました。

 木地谷さんは敏腕営業マンですが、「残業は基本的にしません。19時までには家に着くように帰っています。20時になってしまうと、あまりやることがない。家事や育児は20時までが大変なので、間に合うように帰るんです。19時に家に着けば、一緒にご飯も食べられるし、お風呂にも一緒に入れます