社内SNSで疎外感は感じない

 山口さんは、“社内SNS”とも言うべきキントーンの「ピープル」と呼ぶ機能も活用しています。ピープルは、フェイスブックのようにタイムラインに沿って投稿が表示され、ユーザーにメッセージを送ったり、アイデアを発信したりできる機能です。

「時短勤務だと仕事以外で社内の人に接する機会がほとんどないんです。でも、ピープルの投稿を見たり、見られたりすることでお互いのことを知ることができるので、疎外感は感じないで済んでいます」

 オフィスで「ピープル見ました」と話しかけられるようなこともあると笑う山口さん。仕事と子育て、さらに人とのつながりまでを実現して充実した毎日を送っています。

 木地谷さんも山口さんも、社長自ら育休を取ったイクメンとして知られ、男女問わず最大6年間の育児休暇を取得でき、時間も場所も制限しない「ウルトラワーク」制度を導入するなど、多様な働き方を認める社風で知られるサイボウズの社員。でも、制度があるから自由な働き方ができるわけではないのは、サイボウズの社員も同じ。やはり、仕事と子育てを両立するための自分自身の意識と工夫、そしてITツールの活用が欠かせないようです。

(文/杉山ジョージ 写真/吉澤咲子)

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