帰宅中に自宅でやるべき仕事をピックアップ

 木地谷さんは、奥さんが出産する際、事前に社内だけでなく取引先にも予告を入れておき、早朝に陣痛の知らせを受けると、そのまま関係各所に連絡して、二人の実家がある大阪で里帰り出産に臨む妻のところへ向かい、そのまま2週間の育休に入った、というツワモノ。

 もともと出産や育児に対して意識が向いていた木地谷さん。しかし、意識だけでは、こんなに早い時間に毎日帰ることはできません。特に、時間を問わない対応が求められる営業職とあれば、その調整は一筋縄ではいかないはず。どのように、仕事を調整しているのでしょうか。

 ポイントは、「帰宅中の時間を使って、子どもが就寝した後自宅でやるべき仕事をスマホでチェックし、ピックアップしている」ことです。さすがに、19時に自宅に帰ると、自宅での作業は残ってしまいますが、帰宅中にやるべき仕事をピックアップしておくことで、自宅での作業時間を短縮しているのです。

 自宅での作業をチェックするために、木地谷さんは、業務用のアプリを作成でき、情報共有を可能にするWebブラウザ上で動くクラウドサービス「kintone(キントーン)」を使っています。社内はもちろん、社外の方とのやりとりもキントーンで確認できるようになっています。

kintone(キントーン)の通知機能。フェイスブックのタイムラインのように、自分宛の通知が一画面にまとまっている
kintone(キントーン)の通知機能。フェイスブックのタイムラインのように、自分宛の通知が一画面にまとまっている

 「フェイスブックのタイムラインに近い感覚で、自分宛の通知が一画面にまとまっている、通知を開くと必要な情報が重複なくまとまっているので見返しやすいんです。メールの場合、『あれ、これってどういう経緯だっけ?』という時に、いちいち探さないといけなくなることがありますよね。キントーンならそのストレスがなく、移動中のちょっとした時間でも仕事を効率よく整理できます

 そして、子どもが寝た後、21時以降が木地谷さんの「自由時間」。21時以降に、チェックしておいた仕事をこなして、木地谷さんの一日が終わります。

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