移動は楽しく快適。子連れ向けサービスの裏側とは?

 子連れ専用の機内、一体どんな雰囲気なのでしょう?

 「すごくうるさいのでは?とよく聞かれるのですが、意外と静かで快適です。ファミリージェットは、全員がお子さん連れなので機内が穏やかな雰囲気。赤ちゃんが泣いてもあまり気にならないのかもしれません(都築さん)」

 以前JALの客室乗務員の方が「ママの不安が伝わり、ぐずるお子さんも多く、まずはお母さんが安心できるようにお声がけをします」と言っていたのを思い出します。「泣いてもお互いさま」という安心感から、親子ともどもリラックスできるのかもしれませんね。また、ファミリージェットの客室乗務員は、ママさんCAなど、子どもの世話に慣れた方というのも、快適な機内の要因といえそうです。

 「ベルトの着用サインが消えると、客室乗務員が機内の色々なところに、クイズや、ちょっとした飛行機のトリビアなどを用意してくれるのです。トイレに立ったときなど、お子さんも楽しまれています(菅原さん)」

 ファミリージェット搭乗記念用の撮影フレームなども用意されるそうで、これらは客室乗務員の方々が自主的に「お客さまに喜んでほしい」と考え制作されているとか。ツアー実施後には、客室乗務員からのフィードバックをサービス改善に活用するといい、JALグループ全体で応援する姿勢が伝わってきます。

 機長のアナウンスも優しい口調で、時にはクイズも出題するなど、搭乗する子ども達の笑顔が目に浮かびます。授乳スペースは、授乳ケープやクッションもありママに優しい空間です。

客室乗務員のおもてなしの気持ちが随所に。右上は授乳スペース
客室乗務員のおもてなしの気持ちが随所に。右上は授乳スペース