生活感のでる調理家電やストック食材はダイニングから見えないクロークに
キッチンも近年は調理家電が増え、昔ながらの発想では片づけにくくなっている。
「積水ハウスの暮らしのアンケート調査」によれば、炊飯器、オーブンレンジ、電子レンジ、オーブントースター、電気ポット、電気ケトルの6点は、所有率も高く、コンセント差しっぱなしであることが多い。カウンターに出し並べてスタンバイしていてほしい家電、ということになる。
電子レンジやトースターなどの生活感のでる調理家電だけでなく、冷蔵庫も思いきって収めてしまえるキッチンクロークを設置することを、河崎さんは提案する。
「キッチンに隣接してクロークを設置すれば、その中はダイニングから見えないので、調理家電などを出し並べていても見苦しくありません。ポイントはそのクロークに作業スペースを確保すること。電子レンジなど重い家電を置ける耐荷重のある固定棚を設置するとき、棚の奥行きを少し広めにしつらえることで手前に作業スペースがうまれます。キッチンクロークは固定棚や簡易可動棚などの内部棚セットだけで済むので、キッチンメーカーの背面収納セットを買うより、コストを抑えることもできます」
このようなキッチンクロークを洗濯家事室や洗面脱衣室と兼用にすれば、水回り家事がひとまとめとなり、洗濯や物干しができてさらに効率的だ。