次のページでは「満足していない」理由を紹介します!

<満足していない>

 学校から遠い学童へ通わねばならず、帰宅して食事の支度、学校の宿題・習いごとの宿題、持ち物準備、風呂などであっという間に21時過ぎ。宿題をきちんと見てやる時間や親子でゆっくり過ごす時間がとれない日々が今後も続くのかと思うとぐったり。近所に同学年の子どもが沢山いるのにうちの子だけ放課後ほとんど一緒に遊べていないのも気になります。(44歳/嘱託社員/小2母)

 本当は、学童で過ごさず一人で留守番や友達と自由に遊んで欲しいが、安全面が心配。(44歳/正社員/小3、年長母)

 学校、学童、習い事とすべて大人が決めたスケジュールで進むため、子ども自身が時間のマネジメントをする力が育たないのではと不安。子ども自身も、学童の時間に自分の好きなことができないと言っている。(38歳/公務員/年少、小1母)

 高学年になるまではあまり習い事には1人で行かせられないが、ファミサポなどにどこまで頼んでよいものか悩む。学童は積極的には行きたがらないが、無理やり行かせている。(36歳/正社員/小1、1歳母)

 学童に週5日預けているので、たまには下校する日を設けてあげたいのが本音だが、就業のスタイル上、困難なこと。勉強も子どもの遊びもみてあげたいが十分にできていない(42歳/正社員/小1母)

 塾がお休みの時や下校が早い時、給食がない時など、子供が一人になってしまう長い時間があり寂しいのでは、と心配。仲の良いお友達でお母さんが自宅にいるご家庭に頻繁に行くようになると、相手に申し訳なく思います。(50歳/正社員/小5母)

 一人で過ごす時間が増え、PCの動画やスマホのゲームで時間を無駄に過ごしているように感じる(50歳/正社員/小6母)

 不満派からは、「留守番をしている間の子どもの安全や行動が心配」「放課後に遊べる環境が不足している」「学童以外で過ごすという選択肢が難しい」という声が多数挙がっていました。

 次回は、DUALキッズの4割弱が経験している「留守番の時間を安全・有意義に過ごす」ために気を付けるべきことについて、臨床心理士で埼玉大学教育学部教授の吉川はる奈さんに話を聞きます。

【調査について】
・調査名:「日経DUAL 放課後の過ごし方利用調査」
・実施期間:2016年3月1日~31日
・回答数:337人 (女性 307人、男性 30人)

(取材・文/日経DUAL 加藤京子、図デザイン/コッコト 鈴木裕美子)