新学期からの環境の変化により、預け先や習い事などこれまでの1週間スケジュールを見直している人も少なくないのでは。未就学児のパパ・ママは、小学校入学を機に、親が働く間の時間を過ごす主な場所が「保育園」だったのが、「小学校+学童」に変わるというイメージがあるかもしれませんが、実際は「公設学童は3年生で卒所」という地域も多く、4月・5月は放課後の過ごし方を、親子手探りで新たにつくりあげていく時期でもあります。

  「小学生の放課後を、もっと楽しく有意義に!」をテーマに、5回にわたってお届けする「新・放課後の過ごし方」特集。DUAL先輩キッズは、放課後をどのように過ごしているのか。その実態や課題を探るべく、読者アンケートを実施。将来を見据えて、子ども達がより有意義に放課後の時間を過ごすための親の関わり方について、教育・発達心理・放課後の現場、各専門家からもお話を聞きました。

 第1回は、340近く集まったアンケートから見えてきた実態を紹介します。

【新・放課後の過ごし方特集】
第1回 DUAL先輩キッズの意外な放課後の実態 ←今回はココ
第2回 放課後の「お留守番」 安全に、実り多く過ごすには
第3回 週2~3日は「やりたいことができる」放課後を
第4回 受験だけじゃない! 放課後に、脳を育む習い事
第5回 どんな社会になっても…生きる力を育む習い事

DUALキッズのリアルな実態!「放課後の居場所ランキング」

 日経DUAL読者を対象にしたアンケート(2016年3月実施、337人回答)で、「放課後から親が帰宅するまでの時間をどこで過ごしていますか(複数回答)」という問いでは1位「公設の学童」66.4%、2位「習い事」(44.3%)と続き、3位「子どもだけで自宅で留守番」と答えた人が38.7%。4位の民間学童(24.7%)を含めた「学童」に通う子どもは合わせて91.1%に上り、DUALキッズの放課後の居場所として欠かせない存在であることが数字からも分かります。

 さらに、5位の「学習塾」(21.4%)、6位の「公文」(15.1%)と続きますが、5位の「学習塾」に通う家庭の53.4%が「受験を予定」。「前向きに検討中」(19.0%)と合わせて約7割が中学受験を意識しているのも特徴です。全体では「受験を予定」する家庭は17.8%、「前向きに検討中」が23.1%と数値に大きな差があり、受験を意識する家庭にとっては、塾が放課後の居場所の一つであることが、アンケート結果からも裏付けられます。

約6割が4年生までに学童を卒所する理由とは

 「学童には何年生まで通う予定ですか」という質問では、「2年生以降~3年生前まで」(20.0%)、「3年生以降~4年生前まで」(36.4%)がボリュームゾーンに。約6割の子どもが小学3年の3月までに学童を卒所する実態が見えてきます。