親が食べないものは、子どもが口をつけなくなることも
私の講座を受講するお母さんの相談の中には、「子どもの見本であるべき親(パパ)に好き嫌いが多く、子どもに影響しないか心配である」「子ども中心の薄味の食事を作りたいのに、旦那さんは味の濃いものが好きで、薄味に満足してくれない」という質問がとても多くあります。
そこで今回は、パパの味覚の直し方と題して、大人の味覚にフォーカスをしていきたいと思います。
子どもは、普段食べ慣れないものや食卓に上がらないものに対しては、警戒心を抱き、親を観察してその反応を注意深く見守ります。そして、その食べ物を親がおいしく食べていれば、この食べ物は安全だと判断して食べますが、親が食べない場合は、子どももそれに倣って口をつけないことがあります。そのようにして、口にする機会が少ない食べ物は苦手になるという傾向が出てきます。
ですから、親が好き嫌いをする場合、子どももその食べ物を嫌いになる可能性は十分にあるわけです。例えば、魚が嫌いな子どもは、親が魚嫌いで魚が食卓に上がらないことが理由のことが非常に多いです。
また、先述の好き嫌いが多い旦那さんがどんな食の嗜好なのかを聞くと、大抵、苦味のある野菜が嫌い、酢の物などの酸っぱいものが嫌い、また香りが強いもの(パクチーなど)が嫌いという方が多いです。
こういった味覚の傾向は、子どもの味覚に非常に似通っています。本来、子どもは苦味・酸味を本能的に嫌うものですが、大人になる成長の過程で味を学習して、苦味・酸味を克服していくのが通常です。
しかし、普段の食卓で苦味・酸味を克服する機会がなかった場合、大人になってもこれらの味が嫌いだという場合が多いのです。
次ページから読める内容
- 大人は「情報」で食べ物を判断する
- 夫の好き嫌いを減らすための、ちょっとした工夫
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