スポーツや作戦タイムを通して、はじめて会う人とも仲良くなれる

 ゆるスポ運動会の最後の種目は、「パパチャレ○×ゲーム」。数名のパパ達がお題に挑戦し、成功するかどうかを参加者が予想します。最初に行われたベビーバスケットのボールを使ったキャッチボールは見事成功!

 2問目はゾンビマスクに目隠しをしたパパ達がみんなで手をつなぎ、大きな輪を作れるか? というもの。10人ほどのパパが参加しましたが、目が見えないので2人だけで手をつないでしまったり、ひとりだけみんなとはまったく違うところへ行ってしまったりと苦戦するパパ達。結果は残念ながら失敗となりましたが、参加していたパパは終了後「お互いに声をかけあって円を作ろうとする、協力している感じが新鮮でした」と笑顔で語ってくれました。

大勢のパパがゾンビマスクを被ると異様な雰囲気。目隠しされているゆえのコミカルな動きに、会場からは笑い声が
大勢のパパがゾンビマスクを被ると異様な雰囲気。目隠しされているゆえのコミカルな動きに、会場からは笑い声が

 今回のイベントに協力してくれた世界ゆるスポーツ協会の萩原拓也さん(事務局長/スポーツコンサルタント)によると、「ゆるスポーツは親子のコミュニケーションや、初対面の人同士の交流に向いている」と言います。

「これまで開催してきたゆるスポーツ大会には、一人で参加される方も多くいました。皆さんスポーツや作戦タイムを通して、はじめて会う人とも仲良くなれたとおっしゃっています」

 実際、今回のイベントでも、最初はぎこちなかった同じチーム内のパパママ同士が、競技が終わる頃には、すっかりうち解けていました。

「こういったコートを使って運動をすることって、家族だけだとなかなかないんですよね。普段しない運動をしながら他のパパ達と交流ができてすごく楽しかったです」(2歳の男の子のパパ)

「年の近い子どもがいるパパと同じチームで、家族で仲良くなれました。『こういう人が同じマンションに住んでいる』と事前にわかるだけで、安心感がありますね」(4歳の女の子のパパ)

「ソンビサッカーでゾンビになると、プレー中は目が見えないので他のゾンビパパとぶつかることも。終わった後に『あの時ぶつかっちゃいましたね』といった言葉がきっかけで、子育てトークに発展することもありました」(3歳の女の子のパパ)

 もちろん、スポーツ自体も十分に楽しめたようです。

「ベビーバスケットなど意外とハードなものもあって、良い運動になりました。どれもルールがわかりやすくて、子どもと一緒に楽しめました」(2歳の女の子のパパ)

 今回のイベントの参加者は、同じマンションコミュニティに属する予定のマンション購入者。マンションコミュニティでも、パパが積極的に子どもをサポートするPaPa力は今後ますます重要になります。例えば、子どもを守る防犯や災害時に家族を守る防災などは、パパの得意分野です。

 PaPa力を十分に発揮するためには、体力とご近所同士のコミュニケーションは不可欠。その意味で、スポーツを通じて体力を鍛え、未来のご近所さんとのコミュニケーションが深まった今回のゆるスポ運動会は、大成功だったようです。

スポーツを通じて、初対面のパパ同士の会話も弾んでいた
スポーツを通じて、初対面のパパ同士の会話も弾んでいた

取材・文/小沼理(かみゆ) 写真/田口沙織