新学期早々小学校では運動会シーズンとなりますが、社員交流などで運動会を取り入れる企業が増えています。今回は一風変わった運動会にお邪魔してきました。

 3月26日に、スポーツが得意な人でも、苦手な人でも、どんな人でもゆる~く楽しめる「ゆるスポーツ」を親子で楽しむイベント「PaPa力(りょく)アカデミー ゆるスポ運動会」がフットサルクラブ東京 豊洲テントドームで開催されました。参加者は、三井不動産レジデンシャルの「パークホームズ豊洲ザ レジデンス」の購入者です。

 このイベントは、PaPa力アカデミーの一環として開催されたもの。PaPa力アカデミーは、社会・環境の変化にさらされている子どもたちの世界に、パパが積極的に入り込んでいき、サポートすること、すなわち「PaPa力」を磨くための“パパの学校”です。

 今回のPaPa力アカデミーは、スポーツを通じて、パパの体力やコミュニケーション力、指示力などを磨くことが目的です。スポーツといってもいろいろありますが、今回は、パパだけではなくママや子どもたちも参加できること、作戦会議を通じてパパ同士にコミュニケーションが生まれること、新しいスポーツなので経験者と非経験者で差が付かないこと---といった理由で、今話題の「ゆるスポーツ」を実施することにしたそうです。

 さて、同じマンションに居住予定の初対面のパパ同士、スポーツを通じて仲良くなれたのでしょうか。

もしバスケットボールが赤ちゃんだったら?

 平年よりも早い桜の開花宣言が発表され、春の訪れを感じる3月末の土曜日。豊洲テントドームに、ゆるスポ運動会に参加する親子が続々と集まってきました。13時、「ホリプロ保育園」えんちょー・安田美香さんの元気な声がドーム内に響き渡ります。

司会を務めた「ホリプロ保育園」えんちょーの安田美香さん
司会を務めた「ホリプロ保育園」えんちょーの安田美香さん

「皆さん本日はご参加いただきありがとうございます!今回は、未来のご近所さんとスポーツをしながら交流してもらう『ゆるスポ運動会』を開催します。運動が苦手な人も安心してください!運動が苦手な人も小さなお子様でも楽しめるゆるーい競技ばかりです」(安田さん)

 今回の主役、「ゆるスポーツ」とは、「スポーツ弱者を、世界からなくす」をスローガンに掲げる「世界ゆるスポーツ協会」が考案した、新しいスポーツのこと。イモムシラグビー、ベビーバスケット、100㎝走、エレクトリック温泉、スポーツかるた、ソンビサッカー、ハンドソープボール、バブルサッカーなどなど、ユニークなスポーツを発表していますが、今回は、この中から、ベビーバスケット、ソンビサッカー、スポーツかるたの3種目を実施します。準備運動をして体を暖めたら、6つのチームに分かれて、いよいよ競技開始です。

「世界ゆるスポーツ協会」の萩原拓也さん(事務局長/スポーツコンサルタント)の指示で準備運動。萩原さんとのじゃんけんに負けるとマリオがコインをとるポーズでジャンプをするなど、準備運動の段階から遊び心があった
「世界ゆるスポーツ協会」の萩原拓也さん(事務局長/スポーツコンサルタント)の指示で準備運動。萩原さんとのじゃんけんに負けるとマリオがコインをとるポーズでジャンプをするなど、準備運動の段階から遊び心があった

 ベビーバスケットは「もしバスケットボールが赤ちゃんだったら?」という設定のバスケです。この競技で使われるのは、激しく動かすと大きな声をあげて泣き出してしまう特殊なボール。泣き出した途端、ボールは相手チームのものになってしまいます。勢いよく投げたり、ドリブルなんてもってのほか。慎重にパスを重ねながら、ゆりかごのゴールを目指します。

ベビーバスケに白熱するパパ達。ボールを3秒以上持ち続けると「過保護」、4歩以上あるくと「子煩悩」という反則で相手ボールになってしまう
ベビーバスケに白熱するパパ達。ボールを3秒以上持ち続けると「過保護」、4歩以上あるくと「子煩悩」という反則で相手ボールになってしまう

 つい熱中して遠くまでパスを投げるとボールが泣き出してしまいます。最初は手こずっていたパパ達でしたが、慣れてくるとあざやかな連係プレーも。ボールを遠くまで投げられないことで、細やかなチームワークが求められるようです。ゴールが決まると、初対面のパパ同士がハイタッチする場面も。早速、パパ同士のコミュニケーションが生まれたようです。