ゴールデンウイークまで1カ月弱。忙しい共働き家庭の日経DUAL読者の代わりに、有料会員向けに配信している「DUALおでかけサポート」のスペシャル版ともいえる本特集。ゴールデンウイークにおすすめのおでかけスポットを、動物園、遊園地&テーマパーク、水族館、工場見学の4カテゴリー×各4エリアでご紹介します。各スポットを選んでくれたのは、それぞれの専門家達。おでかけ必勝法と合わせてチェックしてみてください。

 第2回は、全国の動物園の中から各地域のおすすめをピックアップ。全国100以上の動物園を訪れ、『動物園を楽しむ99の謎』『ひめちゃんとふたりのおかあさん~人間に育てられた子ゾウ~』などの著作や、漫画『ASAHIYAMA-旭山動物園物語-』の原作でも知られる、動物園ライターの森由民さんにお話を伺いました。

【GWおでサポ特集!専門家いち押し全国スポット16】
(1)専門家が伝授! スポット別「おでかけ必勝法」とは
(2)イマドキ動物園のエサやり、ふれあいはひと味違う ←今回はココ
(3)遊園地・テーマパークはアトラクション+大自然!
(4)水中の生態系も学べる! 体験・発見がある水族館
(5)休み中、大人も大興奮の工場見学はココだ!

マイペースで回れる「おびひろ動物園」(北海道・帯広市)

タカとも接近!? 帯広市郊外の森に囲まれた、のんびりとした動物園

おびひろ動物園で見られるアジアゾウのナナ。北海道でゾウが見られるのはここだけだ(撮影/森由民)
おびひろ動物園で見られるアジアゾウのナナ。北海道でゾウが見られるのはここだけだ(撮影/森由民)

 道内で唯一ゾウ(アジアゾウ)が見られる「おびひろ動物園」。北海道帯広市の郊外、緑ヶ丘公園にあり、動物達とふれあえる「ちびっこふぁーむ」や、ハリスホークのフリーフライトが行われています。

「コンパクトに構成された園内で、それほどアップダウンも多くないので、親子でマイペースに回ることができる動物園です。特におすすめなのが『ちびっこふぁーむ』で、モルモット、ヤギなどとふれあえます。愛称も付けられているのでそれぞれの特徴に注目しながら、名前で呼びかけてあげてみてください」(森さん)

 おびひろ動物園の飼育スタッフも「『ちびっこファーム』のヤギはみんな名札を付けているので、ただ『ヤギさん』と呼ぶよりも、名前で呼ぶことで子どもも大人も親しみを持って動物に接することができます」と、ぜひ名前で呼んでほしいとのこと。

 また、ふれあいの中でも「ただ触るだけでなく、どうしてあげたらモルモットさんは気持ちいいのかな? と問いかけるなど、子ども自身が動物に興味を持てるようにしてあげるといいでしょう」と森さん。“かわいいね”というだけでなく、各動物の特徴を子どもと一緒に考えながら接するのが良さそうです。

「ちびっこふぁーむ」でふれあい体験ができるヤギ(撮影/森由民)
「ちびっこふぁーむ」でふれあい体験ができるヤギ(撮影/森由民)

小学生向けには、タカの一種・ハリスホークのエブリーによるフリーフライトがおすすめ。迫力あるタカの動きを間近で観察することができます。フリーフライトではランダムながら来園者自身が、飛んでくるエブリーを腕に止まらせるといった経験ができることもあります」(森さん)

フライトから戻ってきて飼育員の腕に止まるハリスホークのエブリー(メス)(撮影/森由民)
フライトから戻ってきて飼育員の腕に止まるハリスホークのエブリー(メス)(撮影/森由民)

 フリーフライトは都合により休みになる場合があるので、開催日時はスポットガイド予定表やゲート掲示板などで確認しましょう。

おびひろ動物園ホームページ
http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/zoo/

森さん推薦! ふれあい・観察体験に良い動物園【北海道・東北地方】

旭川市旭山動物園(北海道・旭川市)
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
 あざらし館のマリンウェイが人気の動物園。アザラシの特徴的な泳ぎが見られる。

仙台市八木山動物公園(宮城県・仙台市)
http://www.city.sendai.jp/kensetsu/yagiyama/
 アフリカゾウのメアリーのエサやり体験が人気。エサを受け取るゾウの鼻を間近に観察できる。

次ページからは森さんが推薦する、【関東・甲信越地方】【中部・近畿地方】【中国・四国・九州地方】それぞれのエリアの、ふれあい・観察体験に良い動物園をご紹介します!