「うちは夫婦ともに地方出身。西村先生のアドバイスは本当にありがたい」とお母さんの佳奈美さん
「うちは夫婦ともに地方出身。西村先生のアドバイスは本当にありがたい」とお母さんの佳奈美さん

 「私達夫婦は、二人とも地方出身で東京の中学受験を経験していないため、本当に分からないことだらけ。今日の授業で、西村先生からのヒントをもとに算数の問題を解こうと懸命に挑み、ときに正解を導くことができる娘を目の当たりにし、『この子も日ごろから頑張っているんだな』と感じました。そして、改めて、中学受験とは、かなりの知識量・思考力が期待される勉強であることを実感しました」

 「これまで塾の授業を参観させてもらうことも何度かありましたが、西村先生はやはり家庭教師ということもあって、鈴が本当に理解しているかどうかを確実に把握してくださる様子がよく分かりました。集団塾の先生方も熱心でとても優秀でいらっしゃいますが、生徒全員が本当に理解できているかを把握するのは難しいかもしれません。私が授業を見学させていただいたときも、先生が『覚えておいてね~』と大声でおっしゃったときに、娘が本当に理解しているのかどうかも分かりませんでした。親である私自身も先生のご解説をしっかり理解する前に、次の問題に進まれてしまい、消化不良でした」

 「西村先生の授業はとても面白く、こちらが納得いくまで説明してくださるため、親の私にまで知識や発想が脳味噌に定着するような気がします。『あ、そうか!』という納得感って、こういうものなんだというリズム感みたいなものを、娘も感じられたのではないかと思います」

 「短時間で娘の性格や理解度、学習能力、今後の課題などを的確に把握し、分かりやすくご説明いただきました。これは私のみならず、娘にとっても初めての経験ではないでしょうか。数多くの生徒さんを指導し、塾や学校に関する知識も深い西村先生だからこそ、客観的に冷静に、そして温かく、娘を“評価”していただき、私も、娘自身も安心したような気がします。先生がお帰りになった後、『次も楽しみ!』と言っていた娘の笑みが、彼女の心を物語っていたように思います」

取材後期

 翌日、佳奈美さんからメールが届きました。「娘の勉強に対する姿勢がガラリと変わりました」とあり、下記の写真が添付されていました。西村先生のアドバイス通り、「今、何に重きを置いて勉強するか」を意識するためのカードを自作し、「覚える」べきポイントは大きなボードに油性ペンで書き込んで覚え始めたそうです。西村先生はよく「子どもは学ぶことが大好き。だから、学び方が腑に落ちれば、自分で勉強し始めます」とおっしゃいますが、その言葉の力を実感しました。

 次回は同じく本連載のアドバイザーでお馴染みの中学受験専門個別指導SS-1代表の小川大介先生の授業をリポートします。

(撮影/鈴木愛子)