「共働きなら月5万円、いや10万円を投資に回すのも夢ではない」と語るのが、投資信託の著書も多いファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん。月額5万円を30年間積み立て投資に回し、仮に年3%(複利)で運用できれば、総額は2900万円程度になります。夫婦で月5万円ずつ出し合い、世帯で月10万円投資に回せば、運用後の資産の額は、この計算では5800万円になります。竹川さんに積み立て投資のコツを準備・実践の2回に分けて伺いました。特集最終回の今回は実践編をお送りします。

【月10万円の積み立て特集】
(1) 世帯年収800万円なら月10万円は積み立てなさい
(2) 月17.5万円積み立て 金融夫婦の貯蓄ワザ
(3) 資産1600万円夫婦の“積み立て体質”大解剖!
(4) ダブルインカムだからこそ投資でリスクを取れる
(5) 投資信託の積み立てなら、ずぼらさんでも大丈夫 ←今回はココ

積み立てを始めたら、元本が変動することに慣れていこう

ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん
ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん

 今回の特集では、月に10万円積み立てることの大切さや、積み立てを実践し、既にまとまった資産を築いている30代夫婦のリポート、マクロ経済の視点から考えた共働き夫婦の投資の重要性についてお伝えしてきました。最終回の今回は、実際に投資信託を活用して積み立て投資をしていく際に選ぶべき投資信託について、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんに伺います。

 まず「投資はしたことがない」という人に向けてのアドバイスです。ある程度投資経験のある人は、ここは飛ばしていただいても結構です。

 元本が変動する商品を初めて購入するという人は「まずは無理のない範囲で、少額から始めてください。そして、元本が変動するという状態に少しずつ慣れていってくださいね」(以下、かっこ内は竹川さん)

 例えば、株価や投信の価格(基準価格という)は変動するものです。投資経験の全くない人が多額のお金を一気に投資して、相場の下落局面で心が折れ、やめてしまう人もいるそうです。

 下図は価格変動のイメージです。どこが天井でどこが底だったかは、実は後になってみないと誰にも分かりません。積み立ての場合は一定金額を毎月決まった日に投資していくスタイルになるので、相場が下落したときはたくさん買えるというメリットもあります。長く続けることが前提なので、始め時を迷う必要はありません。

 例えば月10万円投資に回すと決めてしまえば、そのときの相場を気にせずに済むでしょう。

 「投資では、投資したお金が減ったときに自分が精神的にも経済的にもどのくらい許容できるかが大事になってきます。仮にボーナスで得た資金を一気にまとめて投資してしまうと、相場が下がったときに資産の時価評価額が大きくマイナスになり、慌てることになりかねません。これは慣れていないときつい状態でしょう」

 「まとまった金額でも取りあえず預貯金にプールしておき、月額1万円程度から、といったふうに徐々に投資に回し、資産額が変動する状態に慣れていきましょう」

<次ページからの内容>
・ 投資信託で月10万円ずつ世界中に分散投資する
・ インデックスファンドって?
・ ドルコスト平均法で賢く長期投資
・ 究極のずぼらさんにオススメのバランス型ファンドはこれだ!
・ 確定拠出年金(DC)は絶対的にお得な制度
・ タイプ別・オススメ金融機関

次ページから読める内容

  • 投資信託なら少額から世界中に分散投資して、リスクを抑えられる
  • 積み立てを始めたら「世界の経済成長分の利益を得られればいい」と考える
  • 「ドルコスト平均法」とは、毎月一定額ずつ購入していくこと
  • 究極のずぼらさんなら「バランス型」1本でもいい!
  • 投資信託選びは購入、保有の「コスト」をきっちり比較
  • 税コストを削減する方法・その1 ~個人型DCで非課税の恩恵もバッチリ
  • 税コストを削減する方法・その2 ~NISA(少額投資非課税制度)で積み立て
  • まとめ タイプ別!どんな投資信託にどの金融機関を使って積み立てればいい?
  • 忘れてはならない「解約するタイミングはどう見極める!?」
  • 布団の上でいくら泳ぎの練習をしても、泳げるようにはなりません!

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竹川美奈子
竹川美奈子 ファイナンシャル・ジャーナリスト/LIFE MAP,LLC 代表。「1億人の投資大賞」選定メンバー、「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ(東京)」幹事など、投資のすそ野の拡大に取り組んでいる。「臆病な人でもうまくいく投資法-お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話」(プレジデント社)、「一番やさしい!一番くわしい! 個人型確定拠出年金 iDeCo活用入門」(ダイヤモンド社)ほか著書多数

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