貯める仕組みを作る前に「絶対にやっておくべきこと」とは?
「貯まる家庭になるための方法は3つしかありません」と竹川さんは断言します。その3つとは以下の通りです。
一般に、1はできても2や3が弱い夫婦が多いといいます。
「ここでDUAL読者におすすめしたいことがあります。それは、年1回でいいので、家計のB/S(バランスシート、貸借対照表)を作ることです。現時点でどれくらいの資産を持っているか、負債がどれくらいあるかを時価で書き出し、総資産から総負債を差し引いた純資産(正味財産)がどの程度なのかを把握するのに役立ちます。資産については金融資産とマイホームなどの固定資産、負債については住宅ローンの残債などを調べると簡単に作成できます」。
また、P/L(損益計算書)も作ってみましょう。収入から税金や社会保険料を差し引いた「手取り収入」、支出、そして、収支はどうなっているかを把握するためです。「支出がまったくわからない場合には、手取り年収から1年間で貯められた金額を差し引くと、1年間に使ったお金(支出)が分かります。思った以上に使っているご家庭も多いのでは? ざっくりとでも数値化すること、“見える化する”ことが大事」と竹川さんは言います。危機感と目標が、お金をためる体質になるための必須条件。
B/Sも、P/Lも、夫婦の資産・負債、収入を合算するのがポイントです。世帯単位で負債を減らして資産を増やしていこうという意識を持つことができます。P/Lを作ることで 「『本当のところ、わが家は1カ月にいくらあったら暮らしていけるの?』という最低生活費を把握することができます。