“子どもを肯定する会話”を意識して


東一の江幼稚園の園長も務める、玉川大学の田澤里喜先生

 上述の調査結果に対して、調査監修者の田澤里喜先生(玉川大学教育学部乳幼児発達学科准教授。東一の江幼稚園の園長も務める)は、「親子の会話は、まずは時間よりも“中身”について考えることが大切だ」と話します。

 「親が子どもとの会話が足りないと思っていたとしても、『当の子どもはどう思っているかな』ということも考えてみましょう。『ちゃんと○○したの?』『みんなはできているのに、あなたは…』などと、否定的な会話であれば、親とはあまり会話をしたくなくなるしょう。親子の会話の“中身”について振り返って、短い時間でも“いい中身”の会話を心がけることが大切だと思います。

 「私自身も小さな子どもがいる父親なのでよくわかるのですが…つい子どものできないところに目が向きがちなんですよね。そうではなく、笑顔で、肯定的に話を聞いてあげてほしいと思います。言葉をかける回数でなく、“子どものことを丁寧に見てあげていること”が大事だからです。日々忙しく、子どもと過ごす時間が短い共働き家庭だからこそ、子どものいいところを重点的に見てあげてほしいですね。もし叱るなら、短くパッと叱ってから、すぐ切り替える。“尾を引かないこと”です(笑)」


「私自身も子どもを保育園に預けていて、親子や夫婦で話し合う時間がどうしても短くなり、コミュニケーション不足を痛感しています」と語る小岩井麻美さん

 また、調査を実施したフォトクリエイト教育写真事業本部チーフサービスプランナーの小岩井麻美さんは、次のように話します。

 「親子も、夫婦も、保護者と園/学校も、コミュニケーション不足を感じている結果となりました。私自身も子どもを保育園に預けていて、親子や夫婦で話し合う時間がどうしても短くなり、コミュニケーション不足を痛感しています。また、子どもが乳児から幼児へと年齢が上がっていくと、毎日やりとりしていた連絡帳がなくなり、掲示版での報告にかわったりするほか、園児の人数に対する先生の人数が減ることもあり、保護者と園とのコミュニケーションはどうしても薄くなってしまうと実感されている方も多いのではないでしょうか」。