週明けから気分アゲアゲ!スプーンで作る鶏ひき肉料理

 ひき肉といえば、ハンバーグやミートボールなど、なんといっても子どもが大好きな“鉄板”食材。

 「ひき肉は1週間の中に一度は組み入れたい食材です。ただ、冷蔵庫に2日も入れておくと味が変わり、表面も変色しやすい。かといって冷凍庫に入れ放置しておくと味は落ちるし、使うときに解凍の手間もかかります。だから、ひき肉は月曜日にトップバッターで出ていただきましょう」

 そう話すのは、今回料理レシピを惜しみなく伝授してくれる料理研究家の上田淳子先生です。週末に買ったひき肉を一番おいしい状態で食べられる月曜日を「ひき肉の日」と固定してしまうのも一つの手。ひき肉料理が好きな子ども達は週の初めからテンションが高まること間違いなし!

 まずは値段もお手ごろで、扱いやすい「鶏ももひき肉」から。

 「鶏ももひき肉は柔らかいので、調味料と一緒にスプーンでぐるぐる混ぜて調理ができます。そのまますくってフライパンやスープの中にぽんぽん落とせるので簡単だし、手が一切汚れないんです」と上田先生。手がべたべたになって面倒そう……というひき肉料理のハードルが一つ下がってうれしい限り!

 それでは、先生のレシピを紹介していきます(今回紹介するレシピはすべて、4人分)。

基本のレシピ: 鶏ひき肉つくね生地 【約3分】

【材料(作りやすい分量)】
鶏ももひき肉 400g
卵 1個
塩 小さじ1/2(2.5g)
片栗粉 小さじ2 

【作り方】
すべての材料をボウルに入れ、スプーンで均一に、粘りが出るまでぐるぐる混ぜる。 

【ポイント】
★塩は湿ったものを使用(小さじ1で5g)。さらさらの塩だと小さじ1で6gとなるので、さらさらの塩を使う場合は、気持ち控えめに計量を。
★余ったらビニール袋に入れ平たくして冷凍。再び使うときは朝出かける前に冷蔵庫に移しておけば夜、すぐに使える。2週間以内に使い切る。

 それでは、基本の生地を使った展開レシピを紹介します。「焼く」「ゆでる」「蒸す」の3種類をどうぞ。どれも、子どもが大好きなメニューです。

レシピ① 鶏つくねの照り焼き 【約10分】

【材料】
基本のつくね生地 400g
サラダ油 小さじ1
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ2
砂糖 小さじ1
プチトマト 12個

【作り方】
1. プチトマトはへたを取って洗っておく。
2. フライパンを中火にかけてサラダ油をひき、スプーンで一口大につくね生地をすくってフライパンに入れる。火を少し弱め、蓋をして3分ほど焼く。
3. 蓋を取り、つくねを裏返し、さらに3分焼く。
4. 火が通ったら、プチトマトと調味料を入れフライパンを揺すりながら、タレを煮絡める。

【ポイント】
★生地をフライパンに落としたら、周囲の色が変わってしっかり焼き色が付くまでは絶対に触らないこと。触ると生地が崩れてしまう。
★プチトマトは焼くと甘みが増してよりおいしくなる。プチトマトの代わりに、一口大に切ったピーマンでも。
★つくねの照り焼きは水分が出ないので、お弁当のおかずにも。パンに挟んでもおいしい。

レシピ② 鶏肉団子と野菜中華スープ煮 【約15分】

【材料】
基本のつくね生地 400g
青梗菜 2株
エノキダケ 1袋
ガラスープの素 大さじ1
ごま油 小さじ2
水 1.2L
塩・胡椒 適量

【作り方】
1. 青梗菜とエノキダケは、根元を落とし、食べやすい大きさに切る。
2. 鍋に水、ガラスープの素を入れて火にかける。沸いてきたら、スプーンで一口大につくね生地をすくい、スープに落としていく。
3. 中火にして再び沸いたらアクを取り、5分ほど煮て、野菜を加え火が通るまで煮る。
4. 仕上げにごま油を加え、塩、胡椒で味を調える。

【ポイント】
★にらやもやし、白ネギや白菜も合う。時間があればジャガイモや大根、にんじんを入れても。春雨も合う。
★そうめんを加えてにゅうめんにしたり、ごはんを加えて卵とじにしたりとアレンジが利くので、多めに作って翌朝のごはんにしても。
★喉越しがよく、栄養もたっぷりなので、風邪を引いたとき、喉が痛いときの養生ごはんにもぴったり。

レシピ③ 豆腐入りつくねのふんわり蒸し 【約20分】

【材料】
基本のつくね生地 400g
木綿豆腐(固めのものがベスト) 1丁(300g)
片栗粉 大さじ1/2
コーン(缶詰か冷凍) 大さじ4
塩 小さじ1/3 (2g弱)
ポン酢しょうゆ 大さじ2

【作り方】
1. 木綿豆腐は、厚手のキッチンペーパーで包んで水気を取る(時間に余裕があれば、重しをして水切りをする)。
2. 豆腐を崩しながらボウルに入れ、さらにポン酢しょうゆ以外の残りの材料も加えてスプーンで十分に混ぜる。
3. ラップを敷いた耐熱皿(写真は、直径22cm)に生地を広げ、ラップをかけ厚みが均一になるように押さえながら平らにならす。
4. レンジ(600w)で、中心部までしっかり火が通るまで8~10分を目安に火を通す。
5. 食べやすい大きさに切り、ポン酢しょうゆなどを添える。

【ポイント】
★つくね生地に豆腐を加えることで、ふんわりした食感になり、子どもも食べやすい。
★子どもは、ケチャップとマヨネーズを同量ずつ混ぜたオーロラソースでも。
★大人は大根おろしを添えたり、ゆず胡椒や食べるラー油をつけたりしても。