男女、子どもの有無にかかわらずプロジェクトを任せてくれる
中出 制度うんぬんではなく、男性も女性も平等に見てくれ、子どもがいる・いないにかかわらずプロジェクトを任せられるところが、不公平さを感じない理由かも。昔、営業職では頑張る女性を応援する気遣いから、美容代が一部補助される制度があり、ちょっとした心遣いがうれしかったですね。会社全体として、女性やママをサポートしようと感じる瞬間が多いです。
―― 美容代を補助・・・藤田社長らしい制度ですね。こういう制度を提案するのは、社長自身が女性に優しいからですか?
藤田 それは…(笑)。というより企業文化ですかね。例えば、大和証券が女性の活躍支援に積極的に取り組んでいるのはトップの考え方だと思います。逆に、経営者が男尊女卑的な考え方の持ち主の場合、制度を作っても意味が無くなってしまいます。
―― 男性社員から美容代補助はさすがにずるい、というのはありましたか?
石田 制度にだけフォーカスすると、なんて女性に甘い会社だと思われてしまいますが、そんなことはないと思っています。日ごろ厳しい業務や苦しいこともあるけれど、それに向き合って頑張ってね、という組織からのメッセージだと思って利用している人が多いと思います。
―― 管理職のママはどれくらいいるのでしょうか?
藤田 管理職の女性比率は22%(2015年9月末現在)ですが、ママはまだ少ないです。
石田 女性は奥ゆかしいし、遠慮して意思表明ができない人も多い。ママ社員ももっと自分の能力をアピールしたり、上長が引き出してあげたりすることで、活躍していくママ社員がどんどん増えていくと思います。
―― えーと、サイバー女子が「奥ゆかしい」「意思表明ができない」なんてあるんですかね・・(笑)。現にお二人のように、テンションが高くて元気な人だけが働き続けているような。
石田 いや、奥ゆかしいひともいますよ(笑)。アピールするのが得意な人もいるし、上長からチャンスをもらって成果を残すタイプの人もいます。私は後者のタイプです。