きょうだいの縁は一生モノ。仲良しならば、いつでも助け合える心強い存在です。でも関係が悪ければ、親の介護や相続問題に直面した際、もめるリスクも・・・。

 子ども達の「きょうだい仲」を良くするために、親ができることは何でしょうか? ダイバーシティの専門家で、大学生の娘(21歳)と高校生の息子(17歳)が大の仲良しだというパク・スックチャさんに、「仲良しきょうだいを育てる秘訣」について、聞いてみました。

きょうだい仲が大切なのか

 ダイバーシティ&ワークライフ・コンサルタントのパク・スックチャさんは大学生の娘、高校生の息子と夫の4人家族。年頃の子ども達2人ですが、姉と弟の仲は至って良好。二人だけで外食をしたり、弟が親や祖母にあげる誕生日プレゼントを姉と探しに行ったりするなど、パクさんは周囲からたびたび「なんで子ども達はそんなに仲良しに育ったの?」と聞かれるそうです。

 「結果的に、今うちの姉弟は、お互いを褒め合って、尊敬していて、本当に仲が良い。それを見ているとほほ笑ましく思います。どうしてこうなったんだろう? と振り返ると、2人がまだ小さかったころから、『将来、2人が仲良くいられるように』と私が意識して行動したからだと思います」(パクさん)

 パクさんは下の子である息子を出産した当初、「男女のきょうだいって、将来仲良くなれるのかな?」と不安に思い、周囲の複数の家族に話を聞き「きょうだいが仲良くなる子育て」のヒントを探ったほど、昔から「きょうだい仲」について常々考え、行動を起こしてきたそうです。

 そもそも、なぜ「きょうだい仲」が大切なのでしょうか。

 きょうだいとは、一生切れない、長期の関係性です。ゆくゆくは、親の介護や相続の問題に直面するかもしれません。しかしそんなとき、普段から仲が良ければ、スムーズに協力できるはず。「だから仲が良いに越したことはありません」と、パクさんは言います。

写真はイメージです
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