大事なのは、家族全員でよくコミュニケーションすること

 このように書き並べると、一つ一つは特別なことではありません。しかしパクさんは、これらを日々、意識して行ってきたことで、家族全員のコミュニケーションが活発になったと実感しています。そしてそれが、家族仲の良さ、きょうだい仲の良さにつながったと感じています。(「家族全員」ですから、父がいる家庭なのに父だけ不在、なんてことじゃダメですよ、とパクさんはくぎを刺します。)

 また、普段から子ども達とよく話をしていることで、「いじめかな?」と思うような兆候も早い段階でキャッチできたのだそうです。

 最後に読者の方々へ、パクさんから提案があります。

 「この記事を読んだ読者の皆さんは、子どものきょうだい仲について意識すると同時に、親自身、きょうだいと食事にでも行ってみてはいかがでしょう。久しぶりに食事に出かけたら、その後は、定期的に会えるよう計画してみてください。普段からコミュニケーションを取っていないと、久しぶりに会ったとき、何を話したらいいか分からなくなってしまう。そうならないよう、定期的に会話の機会をつくってみてください」(パクさん)

 きょうだい間のコミュニケーション。「盆暮れ正月にしか会話してない・・・」と思った読者の方も多いのでは? パクさんのお話を参考に、自身のきょうだい関係、そして子どもの「きょうだい仲」について、ちょっと意識を向けてみてはいかがでしょうか。

写真はイメージです
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(取材・文/星野ハイジ)