「きょうだい仲」をつくるために親ができること

 そんなパクさんが自ら実践したり、周囲に聞いたりして辿り着いた、「きょうだい仲を良くするための4つのこと」を紹介します。パクさんはダイバーシティ専門家として、日ごろから「男性の育児参加」の重要性を唱えていますが、パパが家族に関わることは、きょうだい仲にも好影響があるといいます。

 1.「家族そろって夕食の日」を決める
 2.夕食時、テレビのスイッチはOFFに
 3.家族が一緒にできることを増やす
 4.「きょうだい水入らず」の時間をつくる

1. 「家族そろって夕食の日」を決める

 パクさんの場合、「平日のうち3日と、週末の2日は家族一緒に夕食を取る」ことをルールにしていました。DUAL読者の中には、「夫の帰りを待つか、先に子どもに食事させてしまうか」と迷った経験のある人も多いかもしれません。そこでパクさんが勧めるのは、「来週は何曜日と何曜日に一緒に食べる」と、スケジュールをあらかじめ決めることです。いつも忙しいパパでも、会食などの際は、間に合うように退社することが多いと思います。「ある程度、仕組みやルール作りをしてしまったほうがいい」とパクさんは言います。

2.夕食時、テレビのスイッチはOFFに

 単に家族で夕食を食べるだけではダメ。夕食のときはテレビのスイッチをOFFにしましょう。家族揃っての夕食は、家族のコミュニケーションのための貴重な時間です。ただ漠然と一緒にいるのではなく、「家族全員で会話をすること」を意識してください。

 ちゃんと会話ができる家族であることは、良好なきょうだい仲にもつながっていくといいます。特に、「お昼休み、何をしたの?」「誰と遊んだの?」など具体的な質問をし、子ども達に話をさせることを心がけます。

3.家族が一緒にできることを増やす

 イベントなどを利用して、「家族一緒に何かをする」機会を増やしましょう。パクさんの家庭では、お正月とゴールデンウィークには家族で映画を見ることにしています。誕生日は今でも、もし当日が難しくても前後の日に家族そろって必ずお祝いをし、きょうだいでプレゼントを贈り合います。家族旅行も、学校の部活とやりくりしながら毎年続けています。旅行や外出は難しい・・・という方には、トランプやウノがおすすめ。パクさんいわく「これなら安くて、いつでもできます!」

4.きょうだいだけの時間を作る

 家族の時間だけでなく、「きょうだい水入らず」の時間を意図的につくることも大切です。子ども達が少し大きくなってからは、パクさんは時々、「今日は2人で食事してきたら」などと子ども達に提案しています。パクさんのうちでは、姉に弟を誘うように促しているとか。「特に男の子の場合は、理由がないとしゃべらないし、自分からは誘わない傾向があるので」とパクさん。課外活動などで、きょうだいに共通の体験をさせることもいいでしょう。