育まれるのは、「一生音楽を楽しめる」力

 ヤマハの音楽教育が目指すのは、楽譜通りにピアノやエレクトーンを演奏するテクニックの習得だけではなく、自分の思いを自由に音楽で表現できる力を身につけること。

 「幼児科のレッスンではエレクトーンを使います。それは、エレクトーンが音感の育成に多くの効果があるためです。いろいろな音色が出せるためイメージが広がります。また、音が持続するためハーモニーの勉強にも向いていますし、上下の鍵盤を用いることで、メロディと伴奏を適切な音量バランスで演奏することができます」(徳冨先生)。


レッスンにエレクトーンを使うのも理由がある

 例えば、中学や高校でブラスバンド部に入るなど、鍵盤楽器以外の道に進むかもしれません。そうした場合も、子どもの頃から培われた音感を持ってすれば、思いどおりの演奏表現が可能になるでしょう。そうした根本の力を持つことにより「一生、音楽を楽しんでほしい」と考えているのです。

 実際、チャイコフスキー国際ピアノコンクール・ピアノ部門で日本人として、そして女性として史上初めて第1位になったピアニストの上原彩子さんや、国際的に有名なジャズピアニスト上原ひろみさんなど、ヤマハ音楽教室はさまざまなジャンルの楽器のプロ演奏家、作曲家を数多く輩出しています。

 NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」を手がけるなど、ドラマや映画の音楽制作やコンサート活動を行う作曲家・菅野祐悟さんもその一人。4歳でヤマハ音楽教室に通い始めた菅野さんは、ピアノは苦手だったものの、「作曲」の力を養ったといいます。

 「音楽とは、与えられた曲を弾くだけでなく、歌ったり踊ったりしてもいい。曲をアレンジしてもいいし、自分で曲を創り出してもいい――ヤマハがそう教えてくれたから、ぼくは作曲の世界を知ることができました。子どもにとって大切なのは、テクニックを身につけることではなく、『こんな楽しい世界がある』と知ることではないでしょうか。だから、大人がいろいろな可能性のトビラを開けて見せてあげてほしいと思います」(菅野さん)。

 まずは音に触れてみることで、その子が秘めている才能が刺激され、花開くかもしれません。

 「ヤマハ音楽教室幼児科のレッスンは、音楽の基礎力を身につけるために、目に見えない根っこの部分に水を与えるイメージです。幼児のうちは目に見えないので分かりにくいですが、この基礎力は、小学校高学年くらいになると、大きく花開きます」と、徳冨先生は言います。そして、音楽を学ぶ過程で身につく様々な力が、人生を豊かにしてくれることでしょう。保育園の我が子にピアノや音楽を習わせたいと考えているママ・パパは、まずは、チェックしてみる必要がありそうです。

(文/青木 典子、写真/ヤマハ音楽振興会、菊池くらげ)

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