■体験談④ Dさん(長女小4、次女3歳6カ月)

 現在、次女がトイトレ中です。私が時短で職場復帰をしたのは2歳8カ月のときで、それまで家ではトイトレを一切やらず、完全におむつのまま保育園に入園しました。

 3歳になる少し前に「布パンツを用意してください」と園の先生に言われてトイトレがスタートしました。保育園ではおしっこが出ても出なくても、1時間おきにトイレに連れていくことから始めるそうです。初めの4~5カ月は教室で下着とズボンを全部脱いでからトイレに行きますが、今はトイレに入ってから脱ぐという練習をしているそうです。

 最初はだだ漏れ状態で、毎日3組くらいのパンツとズボンの汚れ物を持ち帰っていました。今でも休日になると必ず1回は漏らしますが、保育園では結構頑張っているようで、漏らすことは少なくなっているようです。

 ただ、先生にいいところを見せたいのか、園から帰宅するときに「絶対にパンツで帰る!」と言うので、家に帰った途端、玄関で漏らしてしまうことが多々あります。疲れて帰ってきて、帰宅した途端に汚れ物の処理をするのは正直疲れますが、おもらしをしたときは、そのままシャワーを浴びて、入浴を済ませてしまいます。

 長女のときは余裕がなかったので、仕事帰りに失敗されるとイライラ怒ってしまいましたが、次女のときは「出ちゃったね~。じゃあ、ちょうどお風呂だからラッキーだね!」と言える自分がいます(笑)。長女のときは無駄に叱ってしまいましたが、「おむつ外しを叱っても意味がない」と私も学習したので、次女のときは広い心で接することができています。

 次女のお気に入りは、トイレの仕方が具体的に書いてある『おんなのこトイレ』(ポプラ社)という仕掛け絵本です。それを読むと割と素直にトイレに行ってくれます。

夜や休日に子どもの尿意のタイミングがつかめない

 困るのは、本人のやる気とトイトレの進み具合がかみ合っていないこと。保育園のお友達に刺激されているのか、外出時もパンツにしたがるのが困ります。わが家ではピジョンの「とれっぴ~」のことを「お姉さんパッド」と呼んでいて、おむつを嫌がるときでも、「お姉さんパッドを着けようか?」と誘うと着けてくれることがあります

 保育園にトイトレをお任せしているので助かる面は大きいですが、日中の長い時間離れているので、子どもが尿意を感じたときの反応を私がイマイチつかめないこともあります

 今、3歳6カ月ですが、いまだにうんちは一度もトイレでてきたことがありません。周りに比べて遅いほうだと思います。でも、園のお友達もゆっくりペースの子が多いので、それほど危機感はないかもしれません。園の先生も「そのうち取れるから大丈夫です!」と力強く言ってくれるのはありがたいです。できるだけ本人の意思を尊重して、進めていけたらと思っています。

【ポイント】
● 失敗を叱るのはあまり意味がない
● トイトレをテーマにした絵本を読ませると興味を持ってくれる

(文/中島夕子)